視力回復手術として世界中で普及されている「レーシック」ですが、術前検査の結果や患者様のご年齢、ご病気などから不適応となる場合があります。
この章では、レーシック手術が不適応となる症例について、説明致します。
レーシックをご希望でしたら、手術日より前に術前検査を受けていただく必要があります。
こちらの検査で適応判断が出来次第、手術をご案内させていただきます。
レーシックの手術では、眼の表面にある組織「角膜」をレーザーで削り、形状を調整することで屈折力を適正化して視力を改善させます。
手術そのものは、両眼10分~20分くらいで終わる、日帰り手術になります。
レーシック手術のプロセスは以下になります。
1.麻酔
点眼麻酔をして、眼を洗浄します。
2.フラップ作成
レーザーで角膜表面を切開し、フラップという「フタ」を作成。
このフタを開いて角膜実質層にレーザーを照射させます。
3.レーザー照射
レーザーで角膜の形状を調整し、屈折力を矯正していきます。
4.フラップを戻す
レーザーの照射時間は数10秒ほどです。角膜の形を矯正出来たら、フラップを元の位置に戻します。
5.洗浄
最後に眼を洗浄して終わります。やがて角膜フラップは自然に癒着します。
担当医が適切な施術を行えば、リスクの少ない安全性の高い手術です。
フラップの作成、角膜のレーザー照射などにより、角膜組織を切開したり、削る過程があります。
術後は傷口が治るまでは特に気を付けて、注意事項を守って生活していただきます。
レーシック手術を受けることが不適応となるケースを挙げていきます。
※以下に該当する場合でも、適応検査で問題が無ければレーシックを受けられる、もしくは他の視力矯正手術が適応となる可能性があります。該当していてもレーシックをご要望でしたら、お気軽に医師かスタッフまでご相談ください。
全身に重篤な内科的疾患(重度な糖尿病、膠原病など)をお持ちの方や、眼の病気(白内障、網膜疾患、緑内障など)をお持ちの方は、手術が受けられない場合がございます。
その他、精神系やホルモン系の薬を服薬されている場合も、適応から外れるケースがございます。
しかし、症状によっては手術が可能となることもございます。
治療中の病気がある際は、適応検査にお越しいただく前に、主治医に以下の項目を記載してもらった診療情報提供書をご用意ください。
▼診療情報提供書に記載していただく項目
検査当日にご持参いただき、そのうえで、適応かどうかの判断をさせていただきます。
※通院・加療中の患者様は、レーシックを受けることで治療に影響がないか、通院先の主治医の判断も必要となります。
その際、レーシックでは、手術中・手術後の一定期間、ステロイド点眼薬を使用することを主治医にお伝えください。
当院と通院先の主治医、双方の許可が出たうえで、手術を行います。
近視度数に対して角膜の厚みが薄い場合や、角膜形状不正の方は、不適応となる場合があります。
こちらは、術前検査と診察で判断が出来ます。
角膜の厚みが薄い方や角膜形状に問題がある際は、ICL等の別の視力回復手術をご提案いたします。
18歳未満の方は、レーシックを受けることが出来ません。屈折値や視力が安定していないためです。資格試験などで裸眼視力が必要な方は別途医師にご相談ください。
妊娠・授乳中の方、ホルモン系の薬を服用されている方は、屈折値が安定しないことがありますので、レーシックの適応から外れる場合があります。
一般的に上記に該当せず、近視・遠視・乱視にお悩みの方は、レーシック手術によって矯正が可能です。
視力の悪さが要因と考えられる肩こりや眼精疲労を感じられている方に関しても、レーシック手術を行うことによって改善する可能性があります。
メガネやコンタクトレンズから解放されたい方、視力障害による肩こりや眼精疲労に疲れている方におすすめです。
レーシックができない人の特徴には以下のようなものがあります。
内科疾患・眼疾患をお持ちの方、角膜が薄い・形状不正、未成年、妊娠・授乳中……そのほか、服薬状況も手術の適合に影響します。
しかし、こちらに該当する場合も、検査結果とご本人様との同意によってはレーシックの手術が適応となることもあります。
また、レーシックが不適合でも、ICLなど他の視力矯正手術が可能となるケースもあります。
先進会眼科では日本眼科学会の屈折矯正手術ガイドラインに沿って手術をしています。
患者様一人ひとりに最適な手術を提案いたしますので、気になる点がありましたら、お気軽にスタッフまでご連絡下さい。
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日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
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