
視力回復手術として、70ヵ国以上で承認されているICL(眼内コンタクトレンズ)。長期間視力が安定しやすく、もし見え方に満足いかなければ取り外しができるという、患者様にとってメリットの多い手術です。
しかし、安全性に特化したICLでも内眼手術である以上、術後は患者様ご自身でも、感染症やトラブルが起きないように気を付けていただく必要があります。
ICL術後、主に気を付けていただく点は、定期的な検診、日常での過ごし方(仕事復帰や保護メガネの使用など)、処方薬の服用です。ICLは入院の必要がない日帰り手術ですが、しばらくは安静に過ごす必要があるため、日常生活やお仕事復帰にも多少の制限があります。本記事の内容を参考に、ご都合との兼ね合いを踏まえて手術をお考えください。
ICL術後は、時間の経過とともに見え方や生活制限が段階的に緩和されていきます。まずは全体の流れを把握しておきましょう。
手術当日は術後院内で約30分安静にし、視界が安定してきたことを確認したうえで帰宅となります。手術直後はレンズ挿入による炎症でごろごろしたり、見えにくさを感じたりすることがありますが、当日から通常の生活動作自体は問題なく行えます。ただし、入浴や車・バイクの運転は当日禁止です。公共交通機関または付き添いの方の運転で帰宅してください。
翌日には検診があり、視力の回復を実感できることが多くなります。検診で視力確認を行ったうえで、運転再開や仕事復帰のタイミングを医師に相談してください。軽いウォーキングやジョギングなどの運動は、術後1週間から可能です。アイメイク・ベースメイクも、術後1週間を目安に解禁となります。
日常生活に完全復帰できるまでの目安は、術後約1ヶ月です。この頃には激しい運動やカラーコンタクト、まつ毛パーマなども、検診で問題がなければ再開可能になります。
視力の完全な安定には個人差がありますが、1〜3ヶ月程度かかります。しばらく感じることがあるハロー・グレア(光の輪)も、時間の経過とともに軽減していく方が多いです。3ヶ月の定期検診を終えた後は、年に1回の検診に切り替わります。
術後の生活で気になる項目を、時期別に一覧化しました。経過には個人差があるため、実際の再開タイミングは検診時に医師へご確認ください。
| 項目 | 当日 | 翌日〜数日 | 1週間 | 1ヶ月 |
|---|---|---|---|---|
| デスクワーク | 控える | 2日目以降、医師の判断で可 | 可 | 可 |
| 外勤・重労働 | 控える | 医師に相談 | 医師に相談 | 医師の許可後に可 |
| 運転(昼間) | 禁止 | 翌日検診で医師に相談 | 相談のうえ可 | 可 |
| 運転(夜間) | 禁止 | ハロー・グレアの影響に注意 | 慎重に再開 | 可 |
| 洗顔・洗髪 | 目元を避けて濡れタオルで対応 | 目元を避ければ可 | 可 | 可 |
| 入浴・シャワー | 禁止 | 目元が濡れないよう注意して再開 | 注意しつつ可 | 可 |
| メイク(ベース・アイ) | 禁止 | 控える | 1週間で解禁 | 可 |
| 軽い運動(ウォーキングなど) | 控える | 控える | 可 | 可 |
| 激しい運動・水泳・球技 | 控える | 控える | 控える | 検診後に可 |
| 海・プール・温泉 | 控える | 控える | 控える | 検診後に可 |
| コンタクトレンズ | 不要 | 不要 | 不要 | 使用希望時は医師に相談 |
| 飲酒 | 前日から禁止 | 医師の指示に従う | 医師の指示に従う | 医師の指示に従う |
| カラコン・まつ毛パーマ | 控える | 控える | 控える | 検診で問題なければ可 |
ICLの術後しばらくは、手術の際に作成した切開創が塞がっていない状況です。デリケートな期間であるため、感染症やトラブルを防ぐために医師の指示を厳重に守ってお過ごしください。眼の状況を安定させるために、定期的な通院と、患者様ご自身で日々行う点眼も不可欠になります。

ICL手術を受けた後も、眼の経過を観察するために定期的に検診を受けていただく必要があります。通院の目安は以下のとおりです。
| 検診タイミング | 内容 |
|---|---|
| 手術翌日 | 視力・眼の状態の確認 |
| 術後1週間 | 経過観察 |
| 術後1ヶ月 | 経過観察 |
| 術後3ヶ月 | 視力の安定状況を確認 |
| 3ヶ月以降 | 年に1回の定期検診 |
当院では標準で術後3年間のアフターケアが費用に含まれているため、定期検診以外でも相談や検診は無料でお受けいたします。ICL手術後、視力が安定しても「もともと近視などがあった目」であることは変わらず、緑内障などの他の眼疾患にかかるリスクは残ります。安全のため、年に1度は状況を確認させていただきます。
先進会眼科は東京・名古屋・大阪・神戸・福岡を中心とした全国眼科専門ネットワークを展開しており、いずれの拠点も主要駅直結で同一品質の医療を提供しています。転居やお出かけ先での通院が必要になった場合も、ご相談ください。

術後は傷口が塞がっておらず、感染しやすい状況です。とにかく目元に刺激を与えないように注意して過ごす必要があります。日常生活に完全復帰できるまで、約1ヶ月が目安となります。以下の行動は、可能になるタイミングまで控えてください。
お仕事復帰はデスクワークであっても、手術当日・翌日は控えてください。デスクワークであれば術後2日目からの復帰が可能な場合が多いですが、屋外作業や重労働などの力仕事は、翌日検診時に医師へ復帰のタイミングを直接ご相談ください。
車の運転は手術当日は禁止です。翌日検診にて視力を確認したうえで、医師にご相談ください。術後は視力が安定するまでぼやけたりする場合があり、ハロー・グレアの影響もあるため、夜間の運転は特に注意が必要です。いずれも自己判断で再開しないようにしてください。
洗顔や洗髪、シャワー、入浴は可能な期間に入っても、目元が濡れないように注意してください。洗顔ができない間は、濡れタオルで目元を避けながら顔を拭く程度にしていただきます。
スキンケアやメイクの際は、眼の中に異物が入らないよう細心の注意が必要です。アイメイク・ベースメイクは術後1週間は控えてください。
カラーコンタクトやまつ毛パーマ、まつ毛エクステは、術後1ヶ月の検診で問題がなければ可能となります。
手術前日から手術当日まではアルコールの摂取を控えていただきます。術後の回復期間中の飲酒・喫煙については、経過や体調によって異なりますので、気になる場合は検診時に医師へご相談ください。
水泳や海・プールでのレジャーは、激しい運動と同様に感染症のリスクがあるため、術後1ヶ月の検診で問題がないことを確認してから再開してください。詳しくはICL手術後のスポーツについてをご覧ください。

手術後には点眼薬や服用薬が処方されます。主に炎症を抑え、感染症を予防するための薬です。実際に処方される点眼薬の種類・回数は、患者様の眼の状態によって異なります。こちらの服薬は術後の療養期間においてとても大切になりますので、医師の指示通り継続してください。
目元を擦ったり触れたりすることを避けるために、術後は保護メガネの着用をお願いしています。感染症にかかりやすい術後4週間は、着用を推奨しています。就寝中も目元に触れないよう、術後1週間は保護メガネをかけたまま仰向けの姿勢で眠ると安心です。保護メガネをお持ちでなければ購入いただきます。花粉をガードするものや、紫外線から目元を守るUVカット機能を備えたものもあります。実際の着用については手術前に説明し、特別な事情がある場合や継続して装着されたい場合は医師とご相談いただけます。詳しくはICL手術後の保護メガネについてをご覧ください。
ICL手術後、夜間や暗い場所で光を見た際に、術前よりも光が滲んで見えたり眩しさを感じたりする「ハロー(光の輪)・グレア」という症状が起こる場合があります。個人差が大きく、全く感じないという方もいます。多くの方は時間の経過とともに症状が落ち着いていきますが、夜間や長距離での車の運転をする際は医師と相談するようにしましょう。中程度〜強度近視の視力回復手術においては、ICL手術後のほうがコントラスト感度の低下やハロー・グレアを生じにくいという報告もあります。詳しくはICL手術後の見え方についてをご覧ください。
ICL手術による感染症の発症は、世界的にも1/6000件と極めて稀な確率です。先進会眼科は開院24年以上、手術による感染症ゼロを維持していますが、手術で作成する切開創が塞がっていない時期に目元へ触れたり異物が入ってしまったりすると、トラブル発生につながる可能性があります。感染症を徹底的に予防するために、定期健診、日常生活における注意事項の厳守、処方薬の服薬、この3点を守っていただくことが重要です。
手術直後は多少の炎症や手術の影響で視界がぼんやりすることがありますが、基本的に数日から1週間ほどで見え方が安定していきます。人によっては1ヶ月から3ヶ月ほどかかる場合もあります。切開創がしっかりと閉じるまでの2〜3週間ほど、一時的に乱視が生じることもありますが、傷跡が治ることで改善していきます。ぼやけや見え方の不安定さがなかなか落ち着かない場合は、ご相談ください。
少しでも違和感があった際は、術後の定期的な診察でご相談いただけます。当院では標準で3年間のアフターケア代を手術費用に含んでいるため、アフターケア期間内は定期検診のほか、必要に応じた治療や再手術も無料で対応いたします。定期健診以外でも気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
ICL手術は世界的にも感染症の発症例が1/6000件と極めて稀な確率です。先進会眼科は開院24年以上にわたり、手術による感染症ゼロを維持しており(2002年11月〜2026年3月)、これまでのICL手術実績は35,000症例以上にのぼります。国内でも2名のみが持つICL最上位資格「シニアエキスパートインストラクター」も在籍しており、徹底した清潔管理・安全管理のもとで手術を行っています。
しかし、手術で作成する切開創が塞がっていない状況の時に、目元に触れたり埃が入ってしまった際は、トラブル発生に繋がる可能性があります。感染症を徹底的に予防するため、3ヶ月間における定期健診、日常生活における注意事項の厳守、処方薬の服薬、この3点を徹底して守っていただきます。
ICLの手術費用には3年間のアフターケア代も含まれておりますので、眼の状況で気になる点がありましたら、担当の眼科専門医が対応させていただきます。ICL手術に伴う感染症などのリスクについても、あわせてご確認ください。
術後の目元を守るために、保護メガネまたは保護サングラスの着用をおすすめしています。術後の傷口が開いた状態の眼は、擦ったり異物が入ったりすることで感染症が起こりやすい状態です。感染症にかかりやすい術後4週間は着用を推奨し、就寝時も1週間程度は着用したまま仰向けで眠ると安心です。実際の着用に関しては術前に説明をいたします。
術後3ヶ月での定期検診後も、1年に1回は来院していただきます。ICLによって裸眼で過ごせるようになっても、もともと近視があった目であることは変わらず、緑内障などの他の眼疾患にかかるリスクが高いことがわかっています。長期にわたって安定した視力を維持するために、年に1回の検診を忘れないようにしてください。
術後の目元は非常にデリケートなので、視力が安定するまで(1ヶ月目安)目元を触らないように注意してください。擦るのは非常に危険です。スキンケアやメイクの際に、目の中に異物が入らないように意識することも大切です。しばらくは衛生面が心配な場所や公衆浴場は控えましょう。就寝中も目を擦ったり触れたりしないよう、保護メガネの使用がおすすめです。
個人差はありますが、術後数日〜1週間程度で視力が回復していきます。しばらく光が見えにくかったりぼやける場合もありますが、1ヶ月ほどで治療による視力が安定していきます。ハロー・グレア現象(暗いところで光が輪のように見える)が起きる場合もありますが、徐々におさまっていきます。
術後は切開創が塞がっておらず、目元に触れたり擦ったりすることを避ける必要があるため、小さなお子様が不意に目元に触れてしまわないよう注意が必要です。具体的な期間は経過によって異なるため、ご不安な場合は検診時に医師へご相談ください。
ICL手術は裸眼での視力回復を目的とした手術のため、手術後は通常メガネは不要になります。多くの方が想定通りの視力を得られていますが、万が一見え方に満足がいかない場合でも、レンズの入れ替えや追加矯正で対応が可能です。
ICL手術後は近視や乱視が矯正されるため、基本的にコンタクトレンズは不要になります。どうしても使用したい場合は、担当医にご相談ください。
デスクワーク中心の出張であれば、術後2日目以降に医師の許可を得て可能な場合が多いです。長距離の移動や海外への旅行など、視力が安定する前の負担が大きい行程については、事前に検診時に医師へご相談ください。
定期検診は、感染症や合併症を早期に発見するための重要な機会です。切開創が塞がっていない期間は特にデリケートな状態のため、検診は必ず受けることを推奨しています。
先進会眼科では、術後3年間のアフターケア(定期検診を含む)の費用は手術費用に含まれています。アフターケア期間内であれば、定期検診以外の相談や検診も無料で対応いたします。
先進会眼科は、スターサージカル(STAAR Surgical )社とグローバルパートナーシップ契約を締結しております。
(プレスリリースはこちら① / こちら②)
2021年8月31日、先進会眼科は眼内コンタクトレンズのICLを供給するスターサージカル社より、安全性と先進性を両立し全国の主要都市で多くの患者様に裸眼の生活を提供したことについて、アワードを受賞いたしました。

監修:岡 義隆
医療法人先進会 理事長 / 先進会眼科 理事長
専門分野白内障手術・屈折矯正手術
医療監修日
医師資格番号