視力回復手術として、近頃多くの支持を得ているICL(眼内コンタクトレンズ)とレーシック。ICLとは虹彩の裏側にコンタクトレンズを挿入する手術のことです。レーシックとはレーザーを照射し角膜を削って視力を調整する手術です。
視力回復手術を受けるにあたり、ICLとレーシックのどちらが良いのか悩んでいる、という声をよくお聞きします。
今回は安定性やコスト面でどのような違いがあるのか、徹底的に比較していきます。
ICL | レーシック | |
---|---|---|
1. 視力の安定性 | 回復した視力が 長期で安定しやすい |
近視が戻るという 報告がある |
2. 見え方の違い | 鮮明でクリアな見え方 | コントラストや見え方の質に 若干の変化の可能性がある |
3. 手術方法 | 角膜を数ミリ切開して 虹彩と水晶体の間に 視力回復用レンズを 挿入する手術。 |
角膜にエキシマレーザーを照射して 角膜の曲率を変化させることで 視力を回復させる手術。 |
4. 適応範囲の差 | 強度近視、 角膜が薄くても適応 |
近視が強すぎる、 角膜が薄い場合には適応外 |
5. 価格面 | 約40万~60万円 | 約20万~46万円 |
6. 元に戻せるか | 挿入後に眼内に恒久的に置換でき、 かつ取り出すことが可能 |
レーザーで角膜の形を 変化させるので、 変化前には戻せない |
7. 老眼への対応 | 老眼用ICLもしくはIPCLで対応 | 術後の目標屈折度数に 少し近視を残して手術をするか、 左右で遠近の焦点を変えて手術 (モノビジョン) |
ICLとは眼にコンタクトレンズを永久的に挿入する、インプラント手術です。
近視・遠視・乱視矯正手術として世界で60万以上の症例実績をもつほど、有効性が認められています。
その安全性と有効性から、2010年日本でも厚生労働省に認可されています。
ICL手術の特徴は以下になります。
このようにメリットが多いICL手術は、現在も国内・世界共に症例数は増えています。
費用は高額になります。
視力回復治療で現在、最もポピュラーなレーシック手術。患者様のコストの負担はICLより少ない点から、広く普及しています。
レーシックは角膜(眼の表面の膜)に、蓋(フラップ)をつくります。
フラップをめくり、レーザーをあてることで角膜の形を調整し、視力を回復する手術です。
レーシック手術には以下のような特徴があります。
広く普及されていますが「一度手術したら戻せない」という、特徴があります。
コストを抑えられる視力回復手術ですが、「安いからレーシック」とすぐ決めずに、ご自身の眼のことと手術のことを理解し、判断が必要です。
ICLとレーシックは、どちらも近視や遠視を矯正する手術なので、比較されることが多いです。
視力の安定性や見え方など、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
具体的な違いを、項目ごとに見ていきましょう。
視力の安定性について、ICLは交換やメンテナンスの必要なく、一度の手術で永久的にコンタクトを挿入することができます。眼内レンズによって矯正する手術なので、術後の回復した視力が長期で安定しやすい点が特徴です。
元々、強度な近視や乱視があった方でも、近視が戻る可能性が低くなっています。
ICLと比較してレーシックは、近視や乱視の度数が強い場合には、術後数年経過すると近視が少し戻ってしまう可能性があります。
ICLは角膜を削らずに、精密な眼内レンズで視力を矯正します。
眼鏡やコンタクトレンズでは矯正できない角膜の僅かな歪みが増えることもなく、鮮明でクリアな見え方ができる点が特徴です。
また、患者様の視力に合わせて幅広い度数で対応できます。
レーシックは角膜を削って視力を調整するため、角膜の屈折を変化させる際の僅かな歪みから、コントラストや見え方の質に若干の変化が現れる可能性があります。
角膜を数ミリ切開して虹彩と水晶体の間に視力回復用レンズを挿入する手術です。
角膜にエキシマレーザーを照射して角膜の曲率を変化させることで視力を回復させる手術です。
ICLのメリットとして、症例の適応範囲が広いという特徴があります。
眼内レンズで度数を調整するため、中等度の近視から強度の近視まで対応出来ます。
適応度数
約-3.00Dから-18.00D位まで
※-15.00D以上で慎重適応
また、角膜が薄い方でも手術を受けられます。
レーシックは近視が強すぎる(-10D以上)場合は適応外になります。
角膜を削る手術なので、角膜が薄い患者様は不適応になる可能性があります。
ICLは両眼で約40万~60万円と、高価な視力回復手術です。
先進会眼科では分割払い(メディカルクレジット)で対応が可能です。自由診療のため保険適用外となります。
レーシックは両眼で約20万~46万円。
保険適用外ではありますが、ICLより安いのが特徴です。
ICL眼内コンタクトレンズは永久的に挿入できますが、取り出すことが可能です。
なので、もし術後の見え方が満足いかなかったり、将来眼の病気に罹って治療が必要となった際は、レンズを取り外せます。
ICL手術を受けても、手術や治療法の選択肢が狭まることはありません。
レーシック手術は角膜をレーザーで調整する手術です。
直接角膜の形を変えるので、元に戻せません。
老眼用ICLもしくはIPCLで対応します。
術後の目標屈折度数に少し近視を残して手術をするか、左右で遠近の焦点を変えて手術(モノビジョン)をします。
の治療なら
先進会眼科へご相談ください
ご予約はお電話、Web予約、LINEで承っております。診療に関するご質問ご相談はLINEでのみ受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
ICL手術で眼内コンタクトをインプラントするのと、通常のコンタクトを使用し続けるのであれば、どちらが負担ないのでしょうか。
お手入れの手間や、長期間での費用から比較していきます。
ICLは一度挿入したら洗浄や交換などのメンテナンスが不要です。
万が一取り出す必要がある場合は、取り出すことが可能です。
一方、コンタクトレンズは毎日装着して外す手間、洗浄などのお手入れの必要があります。
手術となると大がかりなイメージですが、毎日コンタクトを使用することを考えたら、ICLの方が快適に生活できます。
ICLは先にも述べたように、手術費用40~60万程度と高価格帯ですが、一度の手術で良好な視力を維持することが出来ます。
一方、コンタクトレンズは1DAY30日間の使用で、およそ片眼約3000円、両眼1か月6000円かかります。
1年で72,000円、10年毎日コンタクトを使うと720,000円にもなります。
長期的に考えると、ICLを早めに受けた方が、コンタクトよりも安く済みますね。
眼鏡よりもコンタクトを使っている方は、ICLを早めに検討する方が経済的なメリットは享受できます。
ICLは長期間の視力安定性も研究結果として示されています。
さらに、術後の見え方の不満や、眼の病気の手術の際など、必要に応じて眼内レンズの取り外しが出来ます。
また、強度近視や角膜が薄いなどから、レーシックが不適応と判断された方も、ICLだと適用になる場合があります。
このように非常に利点が多いICL手術ですが、手術を受ける際は術前術後の検査・通院がとても重要になります。
術前の精密な検査で挿入する眼内レンズの度数とサイズを決めて、術後の経過観察で安定性を確認していきます。
当院ではお電話の他に、LINEやWEBフォームからのご予約も可能ですので、忙しい方でも簡単に初回の検査のお申込みいただけます。
また、手術費用に3ヶ月間のアフターケアが含まれております。先進会眼科では眼について全ての疾患に対応していますので術後に気になる点があった際も、手厚くサポートいたします。
ICLが気になっている方は、お気軽にご相談ください。
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先進会眼科は、スターサージカル(STAAR Surgical )社とグローバルパートナーシップ契約を締結しております。
(プレスリリースはこちら① / こちら②)
2021年8月31日、先進会眼科は眼内コンタクトレンズのICLを供給するスターサージカル社より、安全性と先進性を両立し全国の主要都市で多くの患者様に裸眼の生活を提供したことについて、アワードを受賞いたしました。
日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長
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