視力回復手術として世界中に普及しているICL(眼内コンタクトレンズ)。
ICLは有用性と安定性が高く、精密なレンズの挿入によって、クリアな視界を長期的に維持することが出来ます。
幅広い症例に適応できる点でも、高い評価を得ています。
-5D~の重度な近視の方でも、度数を合わせて矯正することが出来ます。また、角膜を削る視力回復手術であるレーシックは角膜の薄さと矯正度数によっては手術の適応となりませんが、ICLは患者様の角膜関係なく対応出来る、融通性の高い手術です。
しかし、そんなICLで気になるのが、手術をすることで眼や視界にリスクが起きないのか、という点ですね。
特にICLを使う手術後に見られやすい現象として「ハロー・グレア」が気になるのではないか?という質問をよく聞きます。ハロー・グレアとは、光がギラギラして見えたり、二重の輪に見えるなど、光が見づらくなる現象です。
ここではICLの特徴と、ICL手術によるハロー・グレアの影響を解説いたします。
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは、近視・遠視・乱視などを治すための視力回復手術です。
その有効性と安全性から、現在、世界中で実績が飛躍しています。日本でも厚生労働省から認可されています。
ICLでは精度の高い眼内コンタクトレンズを挿入することにより、クリアで快適な視界が手に入ります。さらに、その見え方をほぼ永久的に維持できる長期安定性が高い点が評価されています。
また、必要に応じて眼内コンタクトレンズの取り外しが可能なため、見え方が満足できなかった場合や、眼の疾患によって手術が必要になった際は、取り外すことができます。
同じく視力回復手術のレーシックと比較されることが多いですが、ICLの方がレーシックよりも、術後に新たな近視でてくることが少ない、という報告があります。
費用についてはレーシックよりも高めです。患者様によってはレーシックより経済的負担が高いので、敷居が高い印象があるかもしれません。
ICLの視力回復治療における特徴とメリットを紹介します。
1
レンズの取り出しが可能
ICLは眼に眼内コンタクトレンズを挿入して、視力の矯正を行います。
コンタクトレンズは永久的に挿入できるものですが、必要に応じて取り外すことが可能です。
万が一、術後の見え方がイメージと異なり満足いただけなかった際は、取り外すことが可能です。また将来白内障などの眼の病気が発症した際も取り外す事が可能なので、治療や手術の選択肢が狭まりません。
2
幅広い度数に対応
視力回復手術として最もポピュラーなレーシックでは強度近視の患者様は手術の適応にならない可能性があります。
また、レーシックは角膜を削るため、角膜の厚さや形状も、手術が可能かどうかに影響します。
その点、ICLは眼内コンタクトレンズの度数を付加して近視などの屈折異常を強制しますので、幅広い症例に対応ができます。
角膜など眼の組織を削ることがないため、もとの角膜の形状は関係なく適応になります。
3
長期的に視力が安定
ICLは一度手術を受けたら、術後の視力が長期で安定しやすい特徴があります。
眼内コンタクトレンズを永久的にインプラントするICLは長期で視力が安定しやすく、幅広い度数に対応できます。
幅広い症例に適応できるICLは、強度近視用の眼内コンタクトレンズもございます。軽度・中度の近視な方だけでなく、強度近視の患者様も最適な度数の眼内コンタクトレンズを選べます。
ハロー・グレアの症状としては、光を見る際に眩しさや滲みを感じ、見えづらさを感じます。特に夜間、車のヘッドライトや街灯が光の輪のように見える事例が多いです。
白内障手術でのハローやグレアは、複数距離にピントを合わせられる多焦点眼内レンズを挿入した際、レンズの構造上起こりやすいと言われています。
ICLで使用される眼内コンタクトレンズは、完全矯正領域であるオプティカルゾーンが広く取られており、ハロー・グレアも抑制するように構成されています。
術後時間が経たないうちは、夜間で光を見る時にぎらぎらとした感じや眩しさを感じるかもしれませんが、視力が安定してからはハロー・グレア現象が起こる可能性は低いです。
ホールICLの穴による屈折現象で光を凝視すると輪っかが見える、という報告もありますが、ほとんど方で感じないのと、時間と共に気にならなくなります。
手術後、視力が安定するまでの間、視界に滲みや乱視が発生する可能性があります。
症状の強度や期間には個人差がありますが、視力や見え方は1週間ほどで安定する場合が多いです。ハロー・グレア現象に関しても、人はもともとハローやグレアを感じるもので、術後も徐々に慣れて気にならなくなることが一般的です。
しばらく経っても、異常な眩しさやハロー・グレア現象が残っている際は、ご相談ください。
ICLは近視再発の可能性が低く、長期的に矯正された視力が持続します。
ICLは-6D以上の強度近視の方も、軽度・中度の近視の方も一度の手術で視力が長期安定しやすいです。
近視に戻るリスクは、低いといえます。
ICLは、眼内コンタクトレンズ手術に用いるレンズ「Implantable Collamer Lens :インプランタブルコラマーレンズ」の略です。ICLは有水晶体眼内レンズでフェイキックIOLという呼び方もします。
IOLは眼内レンズのことで、「Intra Ocular Lens:イントラオキュラーレンズ」の略です。眼内に入れるレンズの総称で、IOLの中に白内障用のレンズ、視力回復用のICLがあります。
フェイキックIOL、ICLは同じく有水晶体眼内レンズを意味します。
ICL(眼内コンタクトレンズ)手術の特徴や、レンズの度数、ハロー・グレア現象について解説いたしました。
対応できる度数の幅が非常に広く、見え方の精度が高い、有効性に優れた手術なのがお分かりいただけたかと思います。
レーシックと迷われている方は、ご希望の条件から、双方の特徴を比較してみてください。
視力回復手術について、ご不明な点や、不安に感じられる点がありましたら、当院までお気軽にご相談ください。
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(プレスリリースはこちら① / こちら②)
2021年8月31日、先進会眼科は眼内コンタクトレンズのICLを供給するスターサージカル社より、安全性と先進性を両立し全国の主要都市で多くの患者様に裸眼の生活を提供したことについて、アワードを受賞いたしました。
日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長
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