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飛蚊症レーザー

飛蚊症の治療方法|原因と治し方について解説

飛蚊症の治療

視界に虫や糸くずなどの浮遊物が映る「飛蚊症」。硝子体の濁りによって現れる症状です。

飛蚊症には加齢を主な原因とした「生理的飛蚊症」と、網膜剥離や緑内障など重篤な病気を原因とした「病的飛蚊症」があります。病的飛蚊症の場合は、病気の早急な治療が必要になります。

飛蚊症の治療方法や原因について解説いたします。

飛蚊症は2種類ある

飛蚊症とは、虫や糸くずなどの浮遊物が飛んでいるように見える症状のことです。

原因は、眼球の中に詰まっているゼリー状の物質「硝子体」の濁りによるものです。

通常、角膜や水晶体を通して入ってきた光は、この硝子体を通して網膜まで達します。ところが、何らかの原因によってこの硝子体に濁りが生じると、明るいところで見た時にその濁りの影が網膜に映り、飛蚊症の症状が現れるようになります。

飛蚊症には加齢を主な原因とした「生理的飛蚊症」と、網膜剥離などの病気が原因による「病的飛蚊症」があります。

飛蚊症の多くは「生理的飛蚊症」に該当します。

生理的飛蚊症か病的飛蚊症かによって治療の対応が異なりますので、まずは眼科でどちらの飛蚊症なのかを調べる必要があります。

生理的飛蚊症の治療方法

飛蚊症の多くは「生理的飛蚊症」になります。生理的飛蚊症の主な原因は、加齢による硝子体の濁りです。

生理的飛蚊症は病気ではないため、治療が必要でない場合が多いです。慣れてしまうと気にならなくなる場合が殆どです。

原則的には経過観察で充分ですが、視力に支障をきたす場合や強度の飛蚊症が長期間続く場合は、内服治療レーザー治療「ビトレオライシス」を行います。

ビトレオライシスとは、浮遊物による視覚障害を解消できるレーザー治療です。リスクの低い低侵襲性の治療法で、痛みを伴いません。

レーザーの照射によって硝子体の混濁を蒸散させ、硝子体索を切断します。レーザーエネルギーによって、コラーゲンとヒアルロニン分子の蒸散(気化)も行います。

1回あたりの所要時間は15~20分で、入院の必要はありません。治療結果が充分でない場合は、複数回の治療が必要なこともあります。

※飛蚊症の症例(水晶体や網膜に極端に近い飛蚊症、拡散した雲や糸状の飛蚊症、緑内障などの疾患がある)によっては治療対象外になります。

病的飛蚊症の治療方法

病的飛蚊症の代表的な原因が、網膜剥離・硝子体出血・ぶどう膜炎など、早急な治療が必要な病気です。

飛蚊症は病気によって発生しているため、病気に合わせた治療を行います。

治療後も硝子体混濁による飛蚊症が改善しない場合は、濁りを直接除去する「硝子体手術」を行うことがあります。

治療の費用

飛蚊症治療の費用は以下の通りです。飛蚊症の治療は健康保険適応外の自費診療になります。

硝子体手術

片目 880,000円(税込)

病的飛蚊症の原因と考えられる病気を治療しても、硝子体混濁による飛蚊症が改善しない場合に遂行

飛蚊症レーザー治療

片目107,800円(税込)両眼215,600円(税込)

一般的な飛蚊症の浮遊物による視覚障害を解消したい場合に遂行

※飛蚊症の症状や眼の状況によって、治療対象外になる場合があります。

飛蚊症の原因

生理的飛蚊症の原因は、眼球の中の大部分を占めるゼリー状の物質「硝子体」が濁ることです。

硝子体が濁ることから、明るいところで見た時にその濁りの影が網膜に映り、飛蚊症の症状が自覚されます。濁りの原因は加齢が殆どですが、生まれつき飛蚊症の場合もあります。

加齢によって硝子体は萎縮していきます。硝子体が萎縮すると後面が網膜から剥がれやすくなり、剥がれた硝子体が小さな虫や糸くず、黒い点のように見えることがあります。

生まれつき飛蚊症は、血管の残存が原因となります。母胎内で眼球がつくられている途中、硝子体には血管が通ります。一般的に眼球が完成するとこの血管は無くなっていきますが、生まれた後も血管が硝子体に残存している場合があります。この血管の残りが濁りとなって、飛蚊症の症状が現れます。

早期発見で的確な治療を

生理的飛蚊症の場合は経過観察で様子を見ることが多いですが、病的飛蚊症は重篤な病気が発症している可能性が高いので早期治療が必要になります。

飛蚊症の症状が続く場合、自己判断で生理的飛蚊症と決めつけずに、一度眼科で検診を受けましょう。

眼の病気は進行性のものが多いので、早期発見・早期治療が重要です。定期的に眼科検診を受けて、眼の健康状況を確認することを推奨いたします。

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岡 義隆
執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長

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