「目がかすむ」「なんとなく見えにくい」一見視力の低下のように見えますが、実はドライアイの症状かもしれません。
近年のデスクワークやスマートフォンの普及によりドライアイ患者は年々増加しています。
今回はドライアイによって引き起こる症状と対策方法について解説いたします。
ドライアイと聞くと、目が乾燥したり目がしょぼしょぼするなどの印象がありますが、具体的には涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、眼の表面を潤す力が低下した状態をドライアイと呼びます。
涙活という言葉が以前話題となりましたが、涙の働きは目にとって非常に重要な役割です。
涙は、眼の乾燥を防ぎ、眼に入ったゴミなどを洗い流すだけではなく、殺菌作用もあります。
ドライアイは、重症化すると角膜・結膜の損傷などを起こすこともある侮れない症状です。涙の働きに違和感を感じたら眼科へ相談することをおすすめします。
厚生労働省のデータによると、涙液層破壊時間短縮型のドライアイの症状として「実用視力の低下」を挙げています。
「実用視力」とは、視力検査のような瞬間的な視力ではなく、実際に日々活動している中での視力のことです。視力検査の場合、よく目を凝らせばなんとなく合っているということもあり得ますが、その日の体調や物の色や形によって見えたり見にくかったりと、日常的には視力にも波があります。その平均的な視力を「実用視力」と言います。
しかし、ドライアイになることで、視力が低下したように感じるものであって、実際に近視になったわけではありません。
ここで重要なのが、ドライアイの判断に基準になるのが涙液層破壊時間の検査です。
「涙液層破壊時間」とは、涙はまばたきによって目に広がりますが、時間が経つにつれて涙の膜が壊れて角膜が露出する部分が生じてきます。
正常であれば10秒以上で、5秒以下になると涙の質に異常があると判断されます。
当院では、ドライアイに関わる各検査を一台でこなすことができる最先端の検査機器「idra」を用いて、ドライアイの原因をさまざまな角度から非侵襲かつ定量的に検査することができます。
毎日のデスクワークで視力が低下したと感じている方はご相談ください。
出典:日本のドライアイの定義と診断基準の改訂(2016 年版)
視力低下の原因がドライアイの場合は、ドライアイの治療を行う必要があります。
先進会では、ドライアイの程度によって点眼薬~IPL光線療法までと幅広い治療を受けられます。
ドライアイを治療することによって、視力低下やその他の不快症状を改善することができます。
ドライアイが軽症の場合は点眼薬を使用するだけでもドライアイが改善していきます。
ただし、市販の目薬では防腐剤が含まれているものもありその影響でかえって角膜に傷がついてしまうこともあります。
先進会では、ドライアイ症状用の防腐剤の入っていない目薬を処方できますのでぜひご相談ください。
点眼薬で改善しない場合は、涙点プラグを使用してドライアイを治療します。目頭にある涙の排出口である涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙を目の中に溜める方法です。
ドライアイが重度の場合は、世界でも行われている「IPL光線療法」という治療法もあります。
レーザー治療と聞くと、手術のイメージがある方もいらっしゃると思いますが、これはマイボーム腺機能不全を治療するレーザーで、外科的治療ではありません。
施術を受ける際の負担も少ないため安心して治療を受けられます。
ドライアイを訴える方のなかには、目に油分を出すマイボーム腺がうまく機能していないこともあります。
まずはドライアイの治療に専念し、ドライアイの症状がなくなってからコンタクトレンズの装着を再開したほうが快適に過ごせるためおすすめです。
「最近視力が低下した」「物が見にくくなった」などの違和感を感じるようになったら、ドライアイかもしれません。
ドライアイは自然回復しない症状なので、放置しておくと悪化する危険性があります。
もちろん、ドライアイ以外の症状でも早期治療で様々な治療の選択肢が生まれます。
眼科で適切な治療を受けるためにも、ぜひ先進会眼科へご相談ください。
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日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長
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