視神経のダメージによって徐々に視界が欠ける目の病気、緑内障。
緑内障と聞くと、ご年配の方が罹る病気をイメージされる方も多いと思いますが、緑内障には様々な種類があるということを知っていますか。
この記事では、緑内障の種類と症状の違いについて解説していきます。
緑内障は大きく分けて3種類あります。
遺伝や生活習慣、眼圧や血流、近視の強さなど様々な要因で発症すると言われる『原発緑内障』、他の病気に続いて発症する『続発緑内障』、目の先天的な異常によって発症する『小児緑内障』があります。
もう少し細かく分類すると、原発緑内障と続発緑内障は『原発開放隅角緑内障』と『原発閉塞隅角緑内障』の2つのタイプ、小児緑内障は『原発小児緑内障』と『続発小児緑内障』の2つのタイプがあります。
『原発開放隅角緑内障』と『原発小児緑内障』は、眼圧が高くなり視神経にダメージを受けると、目の内側(鼻に近い部分)から徐々に視界が狭くなっていきます。
原発緑内障 | ・原発開放隅角緑内障 ・原発閉塞隅角緑内障 |
続発緑内障 | ・原発開放隅角緑内障 ・原発閉塞隅角緑内障 |
小児緑内障 | ・原発小児緑内障 ・続発小児緑内障 |
短期間で失明などと聞くと怖いと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、発症のほとんどは徐々に視界が狭くなる原発緑内障だと言われています。
一般的に緑内障と呼ばれているのも原発緑内障です。
緑内障は視神経が痛む病気のことで、視神経は目と脳を繋ぐ通信ケーブルのようなものです。そのケーブルの中にある『神経線維』と呼ばれるものがダメージを受けると視界の一部が欠けたりぼやけて見える緑内障を引き起こします。
神経が一度痛むと回復するのは非常に困難です。ですので、もし発症した場合は改善ではなく進行を遅らせる治療を行なっていくしかないのです。
続発緑内障は他の病気や薬の影響で眼圧が高くなったことで、緑内障を発症することです。
具体的には、糖尿病や白内障、ぶどう膜炎などや外傷性の病気が挙げられます。他にも、花粉症などで処方されるステロイド薬を長期的に点眼することで眼圧が上昇する可能性もあります。
もし、そういった病気に罹っている方や薬を使用している方は医師と相談して、定期的に緑内障の検査を受けることをおすすめします。
また、白内障と緑内障を併発している場合、緑内障の治療で眼圧を抑えても白内障によって眼圧が上がる可能性もあります。進行が進むと失明の可能性もあるため、白内障の手術を行うことを推奨します。
白内障は緑内障と異なり、治療で改善する症状です。治療のご相談をしたい方はお気軽に先進会眼科へお越しください。
子どもが緑内障を発症する『小児緑内障』では、生まれた直後や生後早期から発症するケースや成長と共に徐々に発症するケースがあります。
また、目の形成異常や他の病気に関連する続発小児緑内障(続発緑内障の小児版です)もあります。
子どもは大人と違い自分で自覚することが難しいので、以下のようなサインに注意しましょう。
などが挙げられます。
もし少しでも気になることがありましたら、できるため早い段階で検査するようにしましょう。
緑内障は眼圧が高くなることで発症するリスクがありますが、眼圧が正常でも発症する可能性があります。
眼圧検査では10~21mmHgの範囲なら正常とされますが、眼圧が正常だと診断された上で視神経に障害が起こり緑内障を発症することがあります。
「眼圧が正常でもなぜか緑内障に罹ってしまっていた」という方も少なくないのです。ましてや、緑内障自体が初期〜中期の段階では自覚症状がない病気です。
眼圧が正常で緑内障に罹った90%の方は自分が緑内障であることに気づいていないほどです。
早期に発見できて自覚症状がない状態で進行を抑える治療を始めることができれば、しっかり治療にさえ通っていればそのまま一生を終えることも可能です。
日本の中途失明原因の一つである緑内障。治らないと聞くととても恐ろしい病気のように聞こえますが、早め早めの検査・治療を行なっていれば過度に恐れる必要はありません。
見えにくくなった頃には結構進んでいた…という場合もありますので、「現時点では何もないけれど念のため検査に行く」くらいの気持ちが大切です。
緑内障の検査は保険適応です。健康的な目を大切にするためにも、ぜひ先進会眼科へ検査にお越しください。
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日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
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