デスクワークやスマートフォンの使用、コンタクトの装着などで、疲れ目やドライアイに悩む方が多い現代。目を酷使しがちな現状だからこそ、生活習慣や食生活において目と身体を労わることが大切です。
ドライアイの症状改善には眼科での専門的な治療が有効的ですが、普段から目に良い栄養素を摂取するようにして、予防することも重要です。ドライアイ対策に効果的な栄養素と食べ物を紹介します。
目が乾く、しょぼしょぼする、不快感がある…そんな症状が現れる「ドライアイ」ですが、原因は人によって様々です。
最近はパソコンやスマートフォンが普及したことにより、VDT症候群(画面を見ることに集中し、まばたきの回数が極端に減ったり、視線を激しく移動することにより疲れ目やドライアイを引き起こす症状)と呼ばれる状態の人が増えています。長時間のデスクワークもVDT症候群の原因になります。
コンタクトレンズの装着によってドライアイが発症することも多いです。レンズの汚れや傷が涙の膜を不安定にしたり、結膜のムチン分泌を低下させることがあります。
アイシャドウやアイラインを使用したアイメイクも、マイボーム腺の出口を防いでしまい、ドライアイを引き起こすことがあります。
ドライアイや目の健康を守るには、以下のようなビタミン類が効果的といわれています。野菜や肉類に含まれます。
①ビタミンA
ビタミンAは網膜を保護したり、角膜の新陳代謝を促進する効果があります。小松菜、ほうれん草、人参などの緑黄色野菜、うなぎやレバーに含まれます。
②ビタミンB群
ビタミンB1やB2のB群は、眼精疲労に効果的です。豚肉やナッツ類、キノコ類などに含まれます。
③ビタミンC
ビタミンCには目の粘膜保護、抗酸化、充血や疲れ目を防ぐ働きがあります。イチゴや檸檬、赤ピーマンやブロッコリー、ジャガイモに含まれます。
他にも、鮭やエビに含まれる天然の赤い色素「アスタキサンチン」は抗酸化力が高く、疲れ目やドライアイの改善に効果的です。
青魚やマグロに含まれる「DHA・EPA」にも、網膜や視神経を柔軟に保ち、目の機能を高めてくれる効果が期待できます。
日頃の食事から目に良い栄養素を意識的に摂取することは、ドライアイや疲れ目対策に効果的です。隔たりのないように、バランスの良い食事を心がけましょう。
疲れ目やドライアイを防ぐためには生活習慣や食生活の見直しが大切ですが、必要な栄養素を毎日の自炊で補うのは難しいかと思います。
自炊に加えてビタミン類やDHA・EPA、アスタキサンチンなどをサプリメントで補うのもおすすめです。
ドラッグストアなど、市販で購入することが可能です。
健康雑誌やテレビで取り上げられて、目に良いとブームになったブルーベリー。ブルーベリーには「アントシアニン」という物質が豊富に含まれています。
アントシアニンは、網膜にあるロドプシンという物質の再合成をサポートする働きがあります。ロドプシンは光によって分解されることで脳に視覚信号を伝えます。分解された後は再び合成され、分解と合成を繰り返します。そのロドプシン生成に役立つことから、ブルーベリーは目に良いとされています。特に、眼精疲労に対する疲れ目回復効果が注目されています。
しかし、メディアで見かけることがある「ブルーベリーで視力や眼機能が回復する」というのは、医療の観点では誤解を生む表現です。アントシアニンの働きは、眼機能そのものを改善させるわけではありません。また、アントシアニンはブルーベリーだけでなく、アサイーやブドウにも含まれます。
ブルーベリー=目や視力改善に効果的、というのではなく、ビタミン類などと同じように、アントシアニンは目の健康のために摂取したい栄養素の一つというイメージです。
ドライアイや疲れ目を予防・対策するために、バランスの良い食生活を意識することは非常に大切です。
抗酸化効果のあるほうれん草やブロッコリーは有効的だと考えられますが、摂取する事によってドライアイが必ず改善するという、特効薬的な食べ物・サプリメントはありません。
食生活を見直しつつ、ドライアイの症状が軽症のうちに眼科に行くことをおすすめします。当院では、軽症から対応できる点眼治療を行っています。
ドライアイは放置していて重症化すると、眼への損傷や、頭痛や肩こりなど全身の不調を引き起こすことがあります。「目が乾くくらいで…」と思わず、早めに検査を受けることが安心です。
今回紹介した食べ物や栄養素をバランスよく摂取することは、将来的に目の健康を保つためにも非常に大切なことです。
普段からビタミン類や、抗酸化効果のある食べ物を意識的に摂取しましょう。
既にドライアイの症状に悩んでいる方は、一度目の状態を知るために、検査を受けることをおすすめします。
当院では精密なドライアイ検査の結果から、程度や症状に合わせた適切な専門治療を提案しております。
目が乾く、目がしょぼしょぼする…などの症状が続くようでしたら、お気軽にご相談ください。
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日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長
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