目に乾きや疲れを感じることが続いているなら、乾燥性結膜炎(ドライアイ)が発症しているかもしれません。
乾燥性結膜炎とは、涙の分泌量が減少したり、涙の質が低下することで、目が乾きやすくなる病気です。重症化する前に、眼科で専門治療を受けましょう。
乾燥性結膜炎になる原因や治療法について解説いたします。
「乾燥性結膜炎(かんそうせいけつまくえん)」とは、涙の分泌量が減ったり、涙の質が低下することによって、眼の表面を潤す力が低下する病気のことです。「ドライアイ」ともいいます。
症状としては、目が乾く・目がしょぼしょぼする・目に異物感がある・目が疲れる…などが挙げられます。肩こりや頭痛、疲労感など全身の不調に影響することもあります。
涙の働きは、眼の乾燥を防いだり、眼に入ったゴミを洗い流したり、殺菌することです。乾燥性結膜炎になると眼が傷つきやすくなることから、重症化すると眼の表面に損傷をおこす可能性があります。
乾燥性結膜炎になる要因としては、生活環境によるものから内的要因まで様々です。薬の副作用や、眼疾患の合併症で発症することもあります。具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。
乾燥性結膜炎の原因は、涙の量が減ることと涙の質が低下することですが、患者様の8割が「涙の質的な異常」にあたります。
ほかの2割のうち大半が、分泌量と質、双方に問題がある「混合型」です。このことから、乾燥性結膜炎は、涙の質の低下によって引き起こされる場合が殆どです。
まずは自分でできることとして、目が乾く環境要因を減らす工夫をしましょう。
部屋に加湿器を導入したり、デスクワークの際は意識的にまばたきをしたりと、簡単な対策していきましょう。
それでも乾燥性結膜炎が改善しない場合は、眼科で専門治療を受けましょう。先進会眼科では程度や症状に合わせた幅広いドライアイ治療を用意しています。治療例としては、以下のようなものがあります。
症状が軽い場合は、潤いを持たせる点眼薬で治療していきます。
点眼薬で改善しない状態の場合、涙点に栓(涙点プラグ)をして、涙を目の中に溜める治療をします。
ドライアイ患者様の86%が、何らかの原因によってマイボーム腺(涙の油層の安定性をサポートする組織)の機能が低下している「マイボーム腺機能不全(MGD)」だと報告されています。
当院ではマイボーム腺開口部の洗浄や、MGDに対するIPL光線療法を行っています。IPL光線療法は、世界中で行われているMGD改善治療です。レーザーによる治療なので、手術のような外科的治療ではないため、患者様への負担も少ないです。
乾燥性結膜炎は、別名「ドライアイ」です。つまり、呼び方が異なるだけで同じ症状のことを指します。
目の乾燥、異物感、疲れ目などを感じたら、症状が重症化する前に眼科で適切な治療を受けましょう。
乾燥性結膜炎(ドライアイ)は涙による病気なので、放置していると眼に損傷を引き起こすことがあります。目の乾きや疲れ、違和感が続くようなら早めに眼科へ行きましょう。
当院では、患者様一人一人の乾燥性結膜炎の症状に合わせて、適切な治療を提案しています。
乾燥性結膜炎の患者様の約8割が抱えている「涙の質的な異常」にも対応する、IPL光線療法も取り扱っています。
軽症から対応する点眼治療も行っていますので、少しでも目の状況にご不安がありましたら、当院までご相談ください。
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日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長
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