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医療者に選ばれる眼科医療

先進会眼科コラム

緑内障

緑内障と言われてびっくりしていますか? <後編>

緑内障の治療について

「あなたは緑内障です」そう言われて目の前が真っ暗になった・・・。

前編では緑内障についてできる限りわかりやすく、専門的なことはなるべく端折って説明いたしました。知ることで「怖い」「得体の知れない」という感情は薄まり、向き合うことができるようになっているのではないでしょうか。

後編では治療について解説します。今回もできる限り噛み砕いで書き進めてまいります。

緑内障にはさまざまな点眼を処方します
緑内障にはさまざまな点眼を処方します

痛くない治療、まずは目薬

眼科でお薬といえば目薬。

さした時に少ししみたりはするけれど、飲みにくかったり苦かったりといった内服薬にありがちな面は少なく受け入れやすいものかと思います。では目薬はどんな効果があるのでしょうか?

緑内障の目薬の役目はズバリ「眼圧を下げる事」です。「がんあつ」と呼びます。眼科に行って検査する項目の一つに、目に向かって風を当てる検査がありますよね?(苦手な人も多い!)これで目の弾力、張り、硬さ、を計測しています。この眼圧を下げてあげれば視神経への負荷が減って、視野悪化の進行を遅らせる事が出来ます。

これは今の所、緑内障の進行を和らげる事が出来る明瞭な事実です。眼圧を今より下げる、それによって神経への負荷を下げる、そしてコントロールする。血圧に似ていませんか?これが緑内障治療の本幹であり、目薬の役目です。シンプルですね。

緑内障のレーザー治療を行うためのSLTレーザー装置
緑内障のレーザー治療を行うためのSLTレーザー装置

緑内障のレーザー治療とは?

さて、緑内障と診断され点眼治療が始まりました。毎日、一日何回と決められた点眼を始めます。

しかし、習慣的にさしていると目が充血する、かゆいなどの副症状が出てきたりします。また、なかなか診療所に行けない、意識が低くなって点眼がおろそかになりがちになります。さらに高齢や認知の低下によって自分ではうまく点眼できないなど、色々な理由で点眼治療をうまく続ける事ができない事が起こります。緑内障は自覚症状が薄いのもあり、「今はいいや」「忘れちゃった」が続いちゃうこともあるのかな、と受け止めております。そういったことを減らしていくのも眼科の役目なのですが・・・。

では、そうなった場合はすぐに手術なのでしょうか?

今はSLTレーザー治療(Selective Laser Trabeculoplastyと専門用語では言います)も行う事が出来ます。眼圧を下げるために目の中の線維柱帯(せんいちゅうたい)という水の排出路にレーザーを照射し、流出抵抗を軽減させて眼圧下降を図ります。工事して水の排出を良くするイメージです。
SLTレーザー治療に必要な時間は10分弱で、点眼麻酔で行えます。大きく痛むような治療ではありません。保険診療で受けることができ、3割負担であればご本人の負担額は30,000円弱です。
(K273 隅角光凝固術:9,660点 *2021.5月現在)

また、2019年にLanset誌に掲載された、大規模な臨床研究があります。緑内障の点眼治療とSLTレーザー治療の治療効果を検討した論文です。最も尊敬される医学学術誌の一つに掲載されているので、しっかりとした内容です。緑内障と診断された718人のうち、362人を点眼療法、356人をSLTで治療し、3年間経過を報告しています。
SLTレーザー治療を選択した患者様群が眼圧の経過と、治療の費用対効果が良好、とのことでした。

当院ではSLTレーザー治療はかなり早くから手がけており、かつ患者様と対話の上、積極的に治療戦略と方針に取り入れています。
Gazzard G, et al ; Lancet 2019、Garg A, et al ;Ophthalmology 2019

目の中に入れるステント。<br>肉眼では何か判別できないほど極小。
目の中に入れるステント。
肉眼では何か判別できないほど極小。

緑内障の手術療法は?

眼科領域の手術で多く行われているのは白内障手術です。

白内障手術とは目の中の濁った水晶体を吸引除去して、真新しい人工眼内レンズを残った水晶体の袋の中におさめる手術です。白内障は老化現象なので年をとると誰もが受けると考えていただいて間違いありません。

もちろん緑内障を患っていても年はとります。当たり前ですが、緑内障があっても白内障手術を受けることがあります。実は現在では、その白内障手術の際に、緑内障手術も同時にしてしまおう!といったアイデアで、同時手術ができる時代になってきました。さて、どのようなものかご存知でしょうか?

考え方としては、眼圧を下げるために目の中の水を外に出易くしてあげる事です。白内障手術をする際には眼球の結膜の端のどこかを数ミリ切開し、そこから水晶体を吸い出し、人工眼内レンズを入れます。わずか2〜3ミリの切り口ですが、そこの切り口を利用して、目の中の水の排出路の部分を切開したり、その排出路に極小のステントを入れて、より眼圧を下がり易くしてあげる事が出来るようになりました。今挙げました術式には、特殊な極小のメスや、極小のステントといった医療機器が必要です。加えて手術時に用いる顕微鏡の精度の向上と、金属加工技術テクノロジーの進歩によるものと考えております。

白内障手術の時間に加えて、プラス5分程度の時間があればそれらの手技を同時に施術する事が出来ます。もちろん、術式によっては白内障手術と同時だけではなく、単独でこれらの手術を行うことも可能です。

こんなに小さいのにそこには水の抜け穴が!

この形をしています
この形をしています
目の中に挿入され置換されているステント装置
目の中に挿入され置換されているステント装置

まとめ

緑内障と診断されて、暗い思いになった患者様、緑内障は確かにこれからしっかり付き合っていく必要がある疾患であります。そして、白内障のように手術によりスカッと改善するものではありませんが、何もなす術なく悪くなるのを黙って見ていくだけの不治の病いでもありません。

緑内障という、病名だけを聞いてもなんだかよくわからない病気の、まず中身を知り、毛嫌いせずに病院に出向いていただきたいと思います。そして、まずは日々の目薬とうまく付き合い、ドクターと日々の点眼マネジメントや定期検査の結果について話し合いっていただく。場合によっては痛くない短時間で対応できるレーザー治療という手段をとったり、また手術の際にはテクノロジーと手技の発達による新しい緑内障手術も選択出来るようになってきました。

それら治療法の発展により、緑内障の悪化を和らげ、人生100年時代の「見える」を維持する事が我々の先進会眼科の役目です。40歳を過ぎたら(別に過ぎていなくても)眼科で検診を受ける!病院嫌いにならずにまずは眼科に行ってみる!そして緑内障という病いを知る事、馴染む事、そして受け入れ付き合う事、そこが大事です。そうすると「見える」を維持していく事が出来るようになっていきます。

何よりも、目は2つしかないのです。

緑内障と言われてびっくりしていますか? 前編

緑内障について

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田中 敏博
執筆:田中 敏博

日本眼科学会認定眼科専門医 医学博士

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