老眼による目の疲れに効くツボはどこ?部位ごとにご紹介
「近くを見るときに、物がぼやける……」と感じている方は、すでに老眼を発症しているかもしれません。
老眼による疲れ目や目のかすみ、乾燥を放置すると、眼精疲労を起こす可能性があります。
そこで本記事は、老眼による目の疲れに効くツボと、目の不調を改善させる方法をご紹介します。
誰でも簡単に実践できるため、老眼による目の不調にお悩みの方はぜひ取り入れてみてください。
老眼の原因とメカニズム
老眼の原因は、加齢による老化です。
発症する年齢に違いはありますが、生理現象なので誰にでも起こります。
では、なぜ年を重ねると、近くが見えにくくなる老眼に悩まされるのでしょうか?
それは、加齢によって目の中にある水晶体の弾力性が悪くなることで、ピント調節機能が劣えるからです。
老眼を自覚していながら、見えにくい状態を我慢してしまえば、目に大きな負担がかかるだけでなく、老眼の症状が進行することもあります。
老眼は何歳から発症する?
一般的に老眼は、40歳頃から自覚し始め、45歳ほどで老眼鏡が必要になるくらいまで進行します。
発症する年齢には個人差がありますが、普段から細かい作業をする方や、デスクワークなどで小さな文字を見る機会の多い方は、老眼に早く気づける傾向があります。
老眼による目の不調に効くツボとは
老眼による目の不調は、“ツボ”を押すことで改善が期待できます。
そもそもツボの起源である東洋医学の世界では、「健康な身体とは、気・血・水の3つがバランス良く成り立つこと」と考えられています。
気と血が流れているラインを経絡(けいらく)といい、この経絡上にあるのがツボです。
経絡を電車の線路、ツボを駅とイメージすると、わかりやすいかもしれません。
このツボを刺激することで、経絡の滞りが解消され、3つのバランスを整えられるといわれています。
つまり、目に関するツボを押して血流が良くなれば、経絡を通して不調部分に良い影響を与え、老眼による症状を改善することができるのです。
ここからは、老眼による目の不調に効くツボを、手、足、顔に分けてご紹介します。
➀手のツボ
老眼による目の疲れに効果的な手のツボは、老眼点と合谷(ごうこく)、養老(ようろう)の3つです。
ツボの名称 | 場所 | 効果 |
老眼点 | 手のひら側の小指の付け根 | 老眼による見えにくさの改善 |
合谷 | 手の甲側の親指と人差し指の骨の分かれ目 | 老眼の見えにくさによって引き起こされた肩こりや頭痛の解消 |
養老 | 手の甲を上にして、手首外側の飛び出た骨の上 | 疲れ目からくる目のかすみの解消老眼による視力低下の改善 |
気づいたときに簡単にできるツボ押しなので、気軽に実践してみてください。
②足のツボ
足の親指と人差し指のあいだをなぞって骨が交差する手前にあるツボは、太衝(たいしょう)とよばれます。
特に老眼の方は、近くのスマートフォンや本、新聞をよく見ようと気づかないうちに目を酷使しています。
太衝を押すことで、眼精疲労やストレスからくる疲労の解消に効果を感じられるはずです。
③顔のツボ
最後にご紹介するのは、老眼による目の疲れにダイレクトに効く眼球周辺のツボです。
晴明(せいめい)とよばれる目頭の少し上の骨の近くにあるツボは、疲れ目に対して広く効果を発揮します。
「近くを見すぎたな」というときは少し休憩して、痛気持ちいい程度の力で押してみましょう。
また、目を使いすぎた際に起きる、渇きや充血が気になるときは、黒目の下の骨にある承泣(しょうきゅう)を押すと涙の分泌が促され、即効性を感じられます。
目を開くとすっきりとした感覚になるため、非常におすすめのツボです。
老眼を予防する方法
前述の通り、老眼は誰にでも起こる老化現象ですが、日頃から目の栄養不足に気をつけていれば、発症や進行を遅らせることができます。
そのためには、十分な睡眠と適度な運動で、ストレスを溜めない生活を心がけることです。
また、老眼の予防には、食生活に気を配ることも忘れてはなりません。
老化そのものを予防するとされるビタミンA、C、Eには抗酸化作用があり、老眼にも効果を発揮します。
抗酸化作用の高い食品の例を、以下にまとめました。
抗酸化作用の高い食品の例
- 人参
- かぼちゃ
- ほうれん草
- ブルーベリー
- えび・かに
- サケ・いくら
- アーモンドのなどのナッツ類
老眼の予防は、生活習慣全般に気をつけることが鍵を握るのです。
手や足、顔にあるツボを刺激して、老眼による目の不調を改善しましょう
本記事では、老眼による疲れ目や不調を改善するのに効果のあるツボを、厳選してご紹介しました。
「目が疲れたな……」と感じたら、休憩時に手や足、顔にあるツボを刺激して血流を良くし、不調を改善しましょう。
また、緑黄色野菜やブルーベリー、甲殻類などの抗酸化作用の高い食品を積極的に摂取すれば、老眼の発症や進行を食い止めることが期待できます。
先進会眼科では、経験豊富な医師が老眼や眼精疲労などの眼科疾患の診療を行っております。
老眼による疲れ目や不調にお悩みの方は、お気軽に当院へご相談ください。
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日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長
略歴
聖マリア病院 眼科 外来医長
福岡大学筑紫病院 眼科
村上華林堂病院 眼科
福岡大学病院 救急救命センター
福岡大学病院 眼科
愛知医科大学卒業
福岡県立嘉穂高校卒業
医師資格番号
医師免許番号 381664
保険医登録番号 福医29357