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先進会眼科コラム

網膜の構造はどのようになっている?情報伝達の流れや主な疾患6つを紹介

網膜の構造はどのようになっている?情報伝達の流れや主な疾患6つを紹介

目の働きはカメラに例えられることがよくありますが、網膜はカメラに例えるとフィルムとなる部分です。目で物を見るためには、網膜の働きが欠かせません。

今回は、そんな網膜の構造や働きに興味を持っている方に向けて、網膜の構造や機能について詳しく説明するとともに、網膜で起こりうる病気について簡単にまとめました。

網膜とは

網膜とは 網膜(もうまく)とは、目の一番奥に広がっている膜のことです。厚さは中央部で0.3〜0.4mm、周辺部は0.15mmと極めて薄い膜です。カメラでいうフィルムの役割を果たしています。多くの動脈や静脈からなり、血管と神経が含まれています。

網膜は、光や色を感じる働きを持つ視細胞と、それにつながる神経線維からできています。視細胞に栄養や酸素を供給しているのが、網膜の最も奥に位置する網膜色素上皮細胞と、その外側に位置する脈絡膜(みゃくらくまく:細かい血管が豊富な組織)です。

さらに、網膜の中心部分にあって視野の中心を担う場所を黄斑部(おうはんぶ)と呼んで区別しています。色素の影響で黄色く見えることが、黄斑部という名前の由来となっています。

黄斑部の真ん中はやや窪んでおり、中心窩(ちゅうしんか)と呼ばれています。その厚さは0.05mmと非常に薄くなっています。中心窩には、視細胞のうち視力を主に司る錐体細胞が集中しています。

網膜の10層構造

網膜の10層構造 網膜は10層構造となっており、9層からなる神経網膜と、1層の網膜色素上皮からできています。神経網膜は透明です。網膜色素上皮にはメラニン色素が含まれており、日本人の場合は脈絡幕の血管と重なりあって赤褐色に見えます。

神経網膜の各層には、視細胞(錐体細胞と杆体細胞)、双極細胞、水平細胞、アマクリン細胞、神経節細胞の5つの神経細胞が存在しています。

網膜で情報伝達する流れ

網膜で情報伝達する流れ 網膜は光を映像化し、脳に運ぶ役割を担っています。光が網膜の層に入ると視細胞で電気信号に変換され、神経細胞(水平細胞、双極細胞、アマクリン細胞、神経節細胞)に伝達されます。

電気信号はさらに、神経繊維層を通じて視神経乳頭へ運ばれ、最終的に視神経から脳の視覚野へと伝達されるのです。

昼と夜でモードが変わる網膜の構造

昼と夜でモードが変わる網膜の構造 網膜は、昼と夜でモードが変わるような構造となっています。網膜にある視細胞は、明るいところで働く錐体細胞(すいたいさいぼう)と、暗いところで働く桿体細胞(かんたいさいぼう)の2つがあります。明るいところから暗いところにいくと、初めは真っ暗で何も見えないのに、しばらくすると物の形が見分けられるようになります。

このような働きを暗順応(あんじゅんのう)、逆に暗いところから明るいところに目が慣れることを明順応(めいじゅんのう)といいます。

加齢や病気により黄斑部に異常をきたすと、細かいものを識別したり、色を見分ける能力が低下するため、日常生活に影響を及ぼす可能性があります。

昼間に働く錐体細胞

錐体細胞は、色や形を認識する働きを持っています。明るい場所で物を見る働きを担います。中心窩(ちゅうしんか:網膜の中心部分)に多く存在し、周辺にいくに従って、その数は少なくなります。中心視力に影響しています。

錐体細胞には、赤系の波長を感知するR錐体、緑系の波長を感知するG錐体、青系の波長を感知するB錐体の3種類があります。

夜間に働く桿体細胞

桿体細胞は、明るさを感知する細胞です。暗い場所で物を見る働きを担います。網膜の中心部よりも周辺部分に多く存在しており、周辺視野に影響しています。視力自体にはあまり影響していません。

桿体細胞がダメージを受けると、「夜盲」ともいいますが暗いところで物が見えにくくなったり、視野が欠けたりするなどの影響が起こります。

代表的な網膜の疾患

代表的な網膜の疾患 網膜に起こる病気で代表的なものは、網膜剥離、黄斑上膜、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性、中心性漿液性脈絡網膜症などがあります。

これらの病気について簡単にまとめました。

網膜剥離

網膜剥離は、神経網膜が網膜色素上皮からはがれることを言います。網膜に穴が開く裂孔原性網膜剥離と、網膜に穴が開いていないのにはがれる非裂孔原性網膜剥離の2タイプに分けられます。

神経網膜がはがれると視細胞への栄養供給が途絶えるため、視細胞の働きが低下します。そのために光に対する感度が低下したり、視力の低下をきたします。また、剥離部分に対応する視野が見えにくくなります。

黄斑上膜

網膜の中央部には「黄斑部(黄斑)」という部位があり、物を見るための視細胞が集中しています。この黄斑部の手前にセロファンのような薄い膜が張り、視力が低下する病気が「黄斑上膜」です。黄斑前膜やセロファン黄斑症、黄斑パッカーとも呼ばれます。網膜の病気の中では発症率が高く、40歳以上では約5%※1に発症すると言われています。また、高齢者や近視が強い人、女性が特に発症しやすい傾向にあります。

黄斑上膜は、出血や委縮が起こることは稀で進行が遅いため、基本的に失明に至ることはありません。しかし、片眼にだけ発症した場合は気づきにくいことが多く、次第に見え方が悪化して生活に支障をきたします。また、国内の失明原因第1 位※2である緑内障に合併することもありますので、なるべく早期に検査をすることが望まれます。

※1日本眼科医会 40 歳を過ぎたなら知っておきたい黄斑前膜―診断と治療―
※2 Alcon 緑内障は失明原因第一位

黄斑上膜とは?手術の必要性や原因、症状を解説

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病による血管障害によって起こる網膜の病気です。糖尿病の三大合併症(網膜症・腎症・神経障害)の1つで、成人の失明原因において緑内障に次いで二位*となっています。初期には自覚症状がなく、進行すると黒い蚊やごみのような物体が見える飛蚊症という症状や、硝子体出血が起こって、視力が突然低下したり、視野が狭くなったりする症状が現れます。また、進行すると失明に至るケースもあります。

糖尿病網膜症は、糖尿病を発症してからの期間(罹病期間;りびょうきかん)が大きく関係します。糖尿病の重症度が重くなり、また罹病期間が長くなるほど、糖尿病網膜症を発症しやすいことがわかっています。糖尿病発症初期の段階で血糖コントロールをしっかり行えば、網膜症の進行を最小限に食い止められます。

(*公益財団法人 日本眼科医会, 2020年)

糖尿病網膜症とは|症状や見え方、治療方法を徹底解説

網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症とは、網膜の静脈が閉塞する(詰まる)病気です。糖尿病網膜症と並び、眼底出血を起こす代表的な原因に挙げられます。50歳以上の方に起きやすい病気です。高血圧、糖尿病などの持病がある人に多いです。

網膜静脈閉塞症は、静脈閉塞が起きた場所により、病状に大きな差があります。

静脈の根元が閉塞した網膜中心静脈閉塞症は、虚血型と非虚血型の2タイプに分けられます。虚血型は視力が0.1以下まで下がり、治療をしても大きく視力回復することはありません。非虚血型は予後が比較的良好ですが、発症後3年ぐらいの間に約30%程度が虚血型に移行するとされています。

網膜静脈分枝閉塞症は、網膜静脈の枝の1本が詰まることで網膜の一部に出血(眼底出血)を生じる病気です。この病気だけで完全に失明することはほぼありませんが、動脈硬化のひどい人は虚血性視神経症を合併し、そこから失明する可能性があります。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、目の一番奥の網膜の中心部分(黄斑部)に異常が発生する病気です。欧米では中途失明原因の第2位という深刻な病気です。日本においても視覚障害の原因第4位で、高齢化に伴い患者数が増加しています。

発症は男性に多く、福岡県のデータでは、50歳以上の0.87%に症状がみられました。従来は治療の難しい病気でしたが、近年では「OCT(三次元眼底画像解析装置)」により、ごく初期でも診断が可能になり、進行の阻止や改善が期待できるようになりました。

中心性漿液性網脈絡膜症

中心性漿液性脈絡網膜症は、光を感じる神経の膜である網膜の中で、最も視力に関係する部分(黄斑)に網膜剥離が発生する病気です。30~50代の働き盛りの男性に多くみられます。

片方の目に発症することが多いのですが、時に、両方の目の発症することもあります。ほとんどは良好な経過をたどり自然に治ることが多い病気です。

まとめ

以上、網膜の構造と網膜で起こりやすい病気についてまとめました。網膜は物を見る上で非常に重要な役割を果たしており、網膜の病気は直接視力に影響するものも少なくありません。

物の見え方がいつもと違うなど、何か気になることがありましたら、いつでもお気軽に当院までご相談ください。また50歳以上の方、高血圧や糖尿病などの持病がある方は、自覚症状がなくても網膜の病気を生じていることがあります。

ぜひ一度、目の定期検診にお越しください。

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岡 義隆
執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長

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