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強度近視による視力を回復する方法|ICL手術のメリット・デメリットを解説

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視力検査イメージ

強度近視になると、眼鏡やコンタクトレンズを装用してもものがぼやけて見えるようになり生活に支障をきたすことがあります。さらに、強度近視で眼に強い負荷がかかると、病的近視と呼ばれる状態にもなります。

こうした場合、新しい視力矯正方法として注目を集めるICL手術を受ければ、強度近視により低下した視力回復が可能です。

今回は、強度近視と病的近視の違いや強度近視の注意点、ICL手術のメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

強度近視とは

私たちの眼は、見るものの距離によって水晶体の厚みを変化させて焦点を網膜に合わせています。しかし、何らかの原因により、眼軸(眼球の前後方向の長さ)が異常に伸びた状態になることがあります。

この症状は「強度近視」と呼ばれ、視界がはっきりせず、対象物を目の前に近づけないとぼやけている状態です。

成人の通常の眼軸長は約24mmですが、強度近視の人の場合は眼軸長さが27mmを超え、中には30mmを超える人もいます。強度近視の原因の多くは、遺伝的要因や環境要因です。

強度近視と病的近視の違い

強度近視で長軸が長くなると、網膜や視神経が後方に引き伸ばされてより強い負荷がかかります。強い負荷がかかることで、眼底にさまざまな異常をきたしている状態の強度近視が「病的近視」です。

病的近視で起こる合併症は、網膜脈絡膜萎縮や黄斑部出血、近視性牽引黄斑症、緑内障、近視性視神経症などが知られています。

この病的近視の状態になると、メガネやコンタクトレンズなどでの視力矯正は難しく、ひどくなると失明する可能性があります。日本では視覚障害1級の原因疾患として4番目に多い疾患です。

強度近視による視力低下は自力回復が難しい

強度近視に陥ると、眼軸が伸びるためにものがぼやけて見えるようになります。

これは、眼底にあるカメラのフィルムのような役割をしている網膜が後ろにずれるため、遠くのものが網膜に映らなくなってしまうことが原因です。一度長くなってしまった眼軸を短くすることは難しく、自力での視力回復は難しいでしょう。

近視の人の中には、自力で視力回復したという人の話を聞くかもしれませんが、根拠と再現はなくが、それが可能なのは屈折性近視で仮性近視の方でしょう。強度近視による視力低下の自力回復はできないことを理解しておきましょう。

ICL手術なら強度近視による視力低下を回復できる

ICL手術であれば、強度近視による視力低下の矯正が可能です。ICL手術(有水晶体眼内レンズ手術)とは、水晶体を残したまま、角膜を3mm程度切って眼球の中にレンズを挿入する手術のことです。眼内コンタクトレンズとも呼ばれる新しい屈折矯正方法で、近視、遠視、乱視を矯正できます。

角膜を切る範囲が小さいことから副作用が少ない視力矯正手術としても注目されており、症状によってはレーシック手術が適応できなかった人も手術を受けることが可能で、現在は徐々にICL手術が主流となりつつあります。

ICL手術とレーシックの違い

視力改善の手術とし広く知られている「レーシック手術」は、角膜をレーザーで薄く調整し、角膜のカーブを変えることで屈折矯正する手術法です。

ICL手術と同じように、メガネやコンタクトレンズのわずらわしさから解放されるなどのメリットがありますが、強い近視や乱視の人では十分な矯正効果が期待できないことがあります。また、症状によってはレーシック手術の適応外となるケースもあり、視力回復を希望するすべての人が手術を受けられるというわけではありません。日本眼科学会のガイドラインにより、強度近視はレーシック手術が受けられない症状の1つです。

ICL手術とレーシック手術の大きな違いは、ICL手術は角膜を削る範囲が小さい点です。そのため、レーシック手術よりも細かい歪み(誘発される収差)が起こりにくくなっています。またICL手術は、術後の見え方に違和感があったり、問題が生じたりした場合には、ICLを取り出すという選択肢も検討できる可逆的な治療です。

ICL手術のメリット

視力矯正手術やICL手術を検討している人は、レーシック手術との違いやICL手術ならではのメリットが気になることでしょう。ここではICL手術で挙げられるメリットを4つ紹介します。

レーシック手術が適応されない人も受けられる場合がある

ICL手術は角膜を削る範囲が小さい手術であるため、強度近視などのレーシック手術が適応されない人も手術を受けて視力矯正できる可能性があります。そのほかにも、角膜の形状に問題がある人や角膜の厚みが足りない人、円錐角膜の人などもICL手術を受けることが可能です。

レーシック手術に比べ適応可能な範囲が広いため、これまで視力矯正手術を諦めていた人にとっては、より選択肢を増やすことができるでしょう。

近視の戻りが発生しにくい

レーシック手術には、術後5〜10年の間に新たな近視が発生したり、近視の戻りが起こりうることがあります。近視の戻りとは、手術後、経年的に視力が落ちていくことです。もともと視力が悪い人や角膜を削る量によって発生する可能性が高まります。

一方ICL手術は、レンズを挿入する矯正方法であるため、元の視力に関係なく近視の戻りは少ないと報告されています。強度近視の人も手術から数年経っても手術直後と同じ見え方を維持できるでしょう。

幅広い度数に対応している

ICLは幅広い度数に対応しているため、強度近視の人でも手術が可能です。レーシック手術の場合、-6.00D以上は慎重に判断、-10D以上の強度近視は適応外ですが、ICL手術では約-3.00~-18.00D程度までの度数に対応できます

(※ただし、-15.00D以上は慎重に適応の判断をする必要があります)。

さらに角膜が薄い人や形状に問題がある人もICL手術が適応となることがあります。

元の目の状態に戻せる

ICLは半永久的に眼内に挿入したままですが、見え方に違和感があったり将来眼の病気にかかって治療が必要になったりする場合には、レンズを取り出す手術を受けることができます。そのため、その後の眼に関する治療法の選択肢が狭まってしまうことも少ないでしょう。

レーシック手術では角膜の形を変化させるため、元の状態に戻すことはできませんが、ICL手術ではレンズを取り出すことが可能です。

ICL手術のデメリット

多くのメリットを持つICL手術ですが、デメリットもあります。準備時間の長さや費用面などを考慮して、医師の詳しい説明を受けた上で、必ず合併症などのリスクに納得してから手術を検討しましょう。

確率は高くないものの、手術伴っての合併症や副作用として、ICL手術にも下記を伴う可能性があり、販売元の文書に公開されています。

  • 結膜炎
  • 急性角膜浮腫
  • 持続性角膜浮腫
  • 眼内炎
  • ハロー・グレア現象
  • 前房出血
  • 前房蓄膿
  • 眼感染症
  • レンズ偏位
  • 黄斑浮腫
  • 瞳孔異常
  • 瞳孔ブロック緑内障
  • 重篤な眼炎症
  • 虹彩炎
  • 硝子体脱出
  • 角膜移植。

また、稀ですが、炎症や角膜内皮減少、高眼圧、白内障などの合併症が起こった場合は追加の手術処置が必要になることがあります。

レンズの準備に時間がかかる

診察から手術までの待機時間が長くなる傾向にあるのは、ICL手術特有のデメリットです。視力矯正に使用される眼内レンズは、その人の度数に合わせて作成するオーダーメイドです。そのため、レンズの在庫が国内にある場合でも、手術までに1週間程度かかります。

さらに合う度数がない場合は、海外に発注しレンズを輸入する必要があるため、2~3か月程度待つ可能性もあります。そのためICL手術を希望する人は、早めに検査を受けてどのくらいで手術を受けることができるかを確認しておくことが大切です。

先進会眼科ではスターサージカル社とのグローバルパートナーシップ契約を締結し、レンズを院内に予め準備しております。それによって患者様の手術日のスケジューリングをできる限りお待たせすることなく、ご希望に沿って組むことができます。スケジュールについての懸念やご要望があれば個別に医師やスタッフにお問い合わせください。

費用が高額になる

ICL手術は保険適用外の手術となるため全額自己負担です。レンズそのものが高額なためレーシックよりも金額は高くなる傾向にあります。ICL手術を検討している人は、費用の面もよく検討することが大切です。

ICL手術の費用相場については、両眼で45.1万円~66万円(税込み)のようです。自由診療のため、病院やレンズの種類によっても費用に差があります。また、度数が強いものや乱視矯正も行う場合は費用が高くなります。

手術前の適応検査や、手術後のアフターケアが費用に含まれていない場合もあるため、費用の内訳についても事前に詳しく確認しておくことをおすすめします。

またICL手術は、施術できるのがSTAAR社のICL認定医に限られる手術のため、眼科であればどこでも手術を受けられるというわけではありません。

視力低下以外で強度近視の注意点

強度近視の人は、正常な人と比べて眼球が弱く、ちょっとした圧力がかかっても眼底出血を起こすことがあるため注意が必要です。目をぶつけたり、必要以上にこすったり、目に圧力をかけないようし、ぎゅっと強く目をつぶったりしないようにしましょう。

また球技を使うスポーツや眼に圧力をかけてしまうような動作をする場合には、医師に相談してゴーグルを着用するといった対策を講じましょう。

まとめ

強度近視は自力での視力回復は難しく、レーシック手術も適応外です。見え方が気になる場合はICL手術で視力矯正をする方法もあります。メリットも多いICL手術ですが、費用が高くなる、手術までの待機時間が長くなるという傾向にあるため、検討する場合は早めによく調べ、リスクや副作用を含めて医師の説明を理解した上で手術を受けることが大切です。

そして、強度近視はただ視力が悪い、というだけでなく将来の目のさまざまな疾病につながります。なるべく目が悪くならないように生活習慣を整える、近視が進まないような治療を検討することも大切です。先進会眼科では、近視抑制の治療も積極的に行っておりますので、お困りの方はご相談ください。

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執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長