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ICLは緑内障予備軍でも受けられる?適応条件やリスクを解説

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 緑内障イメージ

ICLは眼の中にコンタクトレンズを埋め込む視力矯正手術です。ICLの合併症として緑内障が報告されており、ICLを受けたいと思っているが緑内障予備軍でもできるのかが気になるところです。

今回は、日本眼科学会のガイドラインにのっとり、緑内障予備軍でもICLを受けられるのかをご説明します。さらにICLが受けられる条件や、ICLを受けると緑内障になりやすいのかどうかについてもわかりやすく解説します。

ICLとは

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、眼のなかにコンタクトレンズを埋め込む手術です。レーシックと異なり角膜に傷をつけないので術後に角膜の形を変えず、レーシックなどでは治療が難しい強度近視や角膜が薄い方でも視力の矯正が見込める手術です。

ICLの適応条件

ICLの適応については、日本眼科学会が答申した屈折矯正手術ガイドラインがあります。当院ではその屈折矯正手術ガイドラインに沿って手術をしています。ガイドラインについて、かいつまんでわかりやすく解説します。

ご興味のある方は、以下のリンクから全文がご覧いただけます。
屈折矯正手術のガイドライン(第 7 版)

適応可能な条件

ICLが適応可能な条件は、6D以上の近視です。3D以上6D未満の中等度近視および15Dを超える強度近視には慎重に対応することとなっています。

不適応な条件

ICLが適応とならない条件としてガイドラインに示されているのは、以下の通りとなっています。

  • 活動性の外眼部炎症
  • 白内障(核性近視)
  • ぶどう膜炎や強膜炎に伴う活動性の内眼部炎症
  • 重症の糖尿病や重症のアトピー性疾患など,創傷治癒に影響を与える可能性の高い全身性あるいは免疫不全疾患
  • 妊娠中または授乳中の女性
  • 進行性円錐角膜
  • 浅前房および角膜内皮障害

慎重に検討する必要がある場合

ICLを慎重に検討する必要がある場合としてガイドラインに示されているのは、以下の通りとなっています。

  • 緑内障
  • 全身性の結合組織疾患
  • ドライアイ
  • 矯正視力が比較的良好で,かつ非進行性の軽度円錐角膜症例
  • 円錐角膜疑い症例

緑内障がある方については、慎重に検討することが必要となっています。理由は、眼の中にレンズを入れるので、眼の形などの条件が合わない場合は眼圧が上昇する可能性があるからです。

緑内障予備軍でICLを受けたい場合

緑内障予備軍でもICLを受けることは可能ですが、注意したい点があります。

1つは、使用するレンズについてです。昔のレンズの場合、ICLが眼内の水(房水)の流れを妨げ、房水が虹彩の後ろに溜まって眼圧が上がり、急性緑内障発作を起こすリスクがありました。

現在使用されているレンズは、この弱点を克服したホールICLです。ホールICLはレンズの中心に0.36mmの小さく丸い孔が作られており、この孔を房水が通る仕組みとなっています。小さな孔なので視力には影響がありませんが、光の輪が見える原因となります。

もう1つは術前の検査をしっかり行うことです。レンズをおさめる部分がもともと狭い方は、緑内障の持病がなくても眼圧が上がることがあります。この部分をきちんと計測しないで適当にレンズのサイズなどを決めて手術をすると、緑内障発作を起こすこととなります。

術後の合併症などのリスクを理解する

ICはレーシックと並んで安全性の高い手術ですが、外科的な方法で眼の中を触る手術である以上、全ての外科的手術と同様にリスクの発生率がゼロではありません。

当院では、ICL及びレーシックを含む屈折矯正手術をお受けいただく際には、手術に伴って発現する可能性のある合併症と問題点について事前に充分にご説明し,同意を得て、ご本人のご希望で手術をしております。

ICLの主な術後リスクとしては、術後一過性の眼圧上昇・視力変動、ハロー・グレア、角膜内皮障害、白内障、閉塞隅角緑内障、網膜剥離、近視性脈絡網膜萎縮などがあります。

炎症や角膜内皮減少、高眼圧、白内障などの合併症が起こった場合は追加の手術処置が必要になることがあります。

ICL前の検査を受ける

ガイドラインで推奨されているICLの術前検査は以下の通りとなっています。

  • 視力検査:裸眼および矯正
  • 屈折値検査:自覚,他覚,および散瞳下
  • 角膜曲率半径計測
  • 細隙灯顕微鏡検査
  • 角膜形状検査
  • 角膜厚測定
  • 涙液検査
  • 眼底検査
  • 眼圧測定
  • 瞳孔径測定
  • 角膜径測定

さらに当院では、角膜内皮細胞検査やWTWの精密検査、前房深度検査、距離別の精密視力検査などのより細かい検査も行い、正確な術前評価ができる体制を整えています。加えて全ての方に術前カウンセリングをお受けいただき、ICL手術や眼内コンタクトレンズ自体についての詳しい説明や、注意点などをお伝えし、患者様が不安に考えられていることについて納得いただくまでお聞きいただける体制を整えております。

医師と相談をする

緑内障をはじめICLの適応を慎重に検討する必要がある場合はもちろんのこと、少しでもICLに不安がある場合は、まず医師と相談してみましょう。

当院では、受診していただいたその日に手術を行うことは余程のことがない限りまずありません。眼や全身の状態をきちんと評価し、手術の適応があるかどうかを診断します。

特に緑内障の持病がある方に関しては、レンズを入れることによって眼圧が上昇する可能性がどのくらいあるかの詳細な検討を行います。そして入念な説明とカウンセリングを行い、ICLについての不安を全て解消していただいた段階で手術の予約を取ります。

ICL術後の感染症リスク

ICL術後の感染症リスクは、かなり低い確率です。当院では開院後から20年間、手術による感染症の発生はありません。引き続き感染症やトラブルが起こらないように、入念な注意を払って準備・手術させていただきます。

しかし、手術で作成する切開創が治り切っていない時に、目元に触れたり、衛生的でないことが目の周辺で起こった場合には、トラブル発生に繋がる可能性があります。手術の後は、患者様ご自身でも感染症やトラブルが発症しないように気を付けていただく必要がありますので、手術前の説明の通りに生活ください。

確率は高くないものの、手術に一般的にみられる合併症や副作用としては下記を伴う可能性があります。
結膜炎、急性角膜浮腫、持続性角膜浮腫、眼内炎、前房出血、前房蓄膿、眼感染症、レンズ偏位、黄斑浮腫、瞳孔異常、重篤な眼炎症、虹彩炎、硝子体脱出、角膜移植。

また、手術である以上、失明のリスクもゼロではありません

ICLを受けたことで緑内障になるリスクは低い

ICLを受けたことで緑内障になるリスクは、適切なレンズを用いれば基本的にありません。ただし、術後に一過性眼圧上昇を起こすことがあるので,手術日には手術が終わった後しばらくは病院内で経過を観察することが望ましいです。先進会眼科には手術後にお休みいただけるスペースも用意しております。また、まれな合併症に閉塞隅角緑内障があるため、術後は自覚症状がなくても定期的な経過観察を必要とします。

術後の過ごし方が重要

安全性が高いICLとはいえ、眼の中に異物を挿入する手術である以上、感染症の可能性はゼロではありません。ICLは入院の必要がない日帰り手術ですが、手術の後はしばらく安静に過ごす必要がありますので、日常生活やお仕事復帰にも多少の規制があります。

術後は傷口がまだ治り切っておらず、感染しやすい状況であり、とにかく目元に刺激を与えないように注意して過ごす必要があります。日常生活に完全に復帰できるまで、約1か月が目安となります

ICLの術後、主に気を付けていただく点は、術前術後の制限に沿って生活いただくこと、定められた検診をきちんと受けていただくこと、日常での過ごし方(仕事復帰に関してや、保護メガネの使用などの注意事項を守ること)、処方された薬はきちんと服用していただくことです。

まとめ

以上、ICLと緑内障の関係や、ICLの適応となる条件・適応とならない条件、術後の注意事項などについて簡単にまとめました。緑内障予備軍の方がICLを受けることは可能ですが、術前にきちんとした評価を行う必要があります。

ICL手術の費用相場については、両眼で45.1万円~66万円(税込み)です。自由診療のため、病院やレンズの種類で費用が変わり、度数が強いものや乱視矯正も行う場合は費用が高くなります。

先進会眼科では経験のある医師による説明と手厚い検査・フォロー体制で、緑内障をはじめとした持病がある方でも納得した上でICLを受けていただく体制を整えています。まずは検査を受けていただき、どのくらいのリスクがあるのかきちんと評価した上でICLを受けるのかどうかを一緒に相談していきましょう。

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執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長