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先進会眼科コラム

ぶどう膜炎とは?

ぶどう膜炎イメージ

ぶどう膜炎とは、眼のなかにある虹彩(こうさい)、毛様体(もうようたい)、脈絡膜(みゃくらくまく)とそれに隣接する組織に起きる炎症の総称です。聞き慣れない名前の病気ですが、失明に至ることもある恐ろしい病気です。

今回は、最近目の調子が悪いという方に向けて、ぶどう膜炎とはどんな病気なのか、ぶどう膜炎の原因や症状、そして治療法や予防法を簡単にまとめました。

ぶどう膜炎の原因

ぶどう膜炎とは、細かく分けると30種類以上あるぶどう膜関連の炎症の総称であり、原因も多種多様です。主な原因としては、ウィルスや細菌・真菌などによる感染性ぶどう膜炎と、それ以外の非感染性ぶどう膜炎の2つに分類されます。

感染性ぶどう膜炎の原因として多いのはヘルペスウィルスやサイトメガロウィルス、結核や梅毒などの細菌です。

非感染性ぶどう膜炎の原因には、全身の症状を伴う原田病(Vogt-小柳-原田病)、サルコイドーシス、ベーチェット病をはじめ、リウマチ関連疾患、炎症性腸疾患、糖尿病などの病気や、眼だけの症状をきたす網膜色素上皮症などがあります。原田病(Vogt-小柳-原田病)、サルコイドーシス、ベーチェット病によるぶどう膜炎を三大ぶどう膜炎と呼ぶこともあります。

いろんな精密検査を行ってさまざまな角度から調べてみても、どうしても原因がわからない場合も2~3割あります。

ベーチェット病

ベーチェット病は厚生省の特定疾患医療に認定されている難病の一つです。全身の皮膚や粘膜に発作性の炎症が繰り返し起こる慢性の病気であり、原因はわかっていません。眼症状であるぶどう膜炎のほかに、口内炎や外陰部の潰瘍(かいよう)、皮膚症状(赤い斑点のあるしこりなど)を主な症状とする病気です。

ベーチェット病のぶどう膜炎のなかでも眼底に病変の強い網膜ぶどう膜炎型では、発作を繰り返すごとに重症化し、ついには失明に近い状態に至る人も少なくありません。

現在のところ発作を完全にくい止める治療法はなく、いかに発作の回数を減らし、また発作の程度を軽く抑えるかが治療の最大の課題です。

サルコイドーシス

サルコイドーシスとは、全身の至るところに炎症性のできもの(肉芽腫:にくがしゅ)ができる、原因不明の炎症性の病気です。眼症状(ぶどう膜炎)のほか、肺、心臓、脳、腎臓、皮膚やリンパ節、など、いろいろな臓器に肉芽腫ができます。

2002 年に日本眼炎症学会が行った疫学調査によると、ぶどう膜炎の原因となる病気の第一位はサルコイドーシス(13.3%)でした。

眼症状として、虹彩に肉芽腫を伴うぶどう膜炎を起こします。症状としては、眼のかすみ、飛蚊症、視力低下、眩しさなどがあります。炎症は良くなったり悪くなったりを繰り返し、慢性化します。会経過中に白内障や緑内障、黄斑上膜などの合併症を生じることがあります。

サルコイドーシスは難病法における医療費助成対象疾患(指定難病)であり、病状によっては医療費の助成が受けられることがあります。

原田病

原田病(Vogt-小柳-原田病)は、メラニン色素を作る細胞が自己免疫の作用によって破壊されるために起こると考えられています。日本におけるぶどう膜炎の原因のうち、二番目に多い病気です。視力低下などの眼の症状に加え、髄膜(ずいまく)炎による激しい頭痛や耳鳴り・難聴などの症状が現れることが多いです。皮膚の一部が白くなる白斑や、白髪・脱毛などがみられることがあります。

この病気は、初期段階でしっかりと治療を行うことが大切です。治療開始が遅れると再発を繰り返し、失明に至るケースもないわけではありません。緑内障や白内障、新生血管黄斑症などの眼合併症を起こすことも多いです。

その他

確定診断がつくぶどう膜炎は全体の半数程度であり、内科的検査を繰り返しても原因がわからないケースも3割程度あると言われています。

ぶどう膜炎の症状

ぶどう膜炎では、炎症が起こる場所やその程度、眼合併症があるかどうかによって、症状が異なります。片方の眼だけに症状が出る場合もあれば、両眼ともに症状が現れる場合があります。また症状が良くなったり悪くなったりすることもあります。

ぶどう膜炎の主な症状

ぶどう膜炎の主な症状は、霧視(霧がかかったように見えること)、視力低下、飛蚊症(ひぶんしょう)、眼痛、羞明(しゅうめい:まぶしく感じること)、充血などです。

ぶどう膜炎の合併症

ぶどう膜炎には白内障や緑内障、網膜剥離などの合併症が高い頻度で起こります。合併症によって視力が低下してしまうケースもあるので、その早期治療が大切です。

合併症のために手術が必要になることもあります。専門医による手術を適切な時期に受けることで、視力が回復したり、視野異常の進行を最小限に抑えることができます。

ぶどう膜炎の治療方法

ぶどう膜炎の治療法は、原因となっている病気や炎症の起きている場所によって異なりますが、治療の基本は炎症を抑えるステロイド薬です。

前眼部の炎症に対しては、薬物治療(ステロイド点眼薬)を行います。中間部および後部ぶどう膜炎については、病状に応じてステロイド薬の内服や眼の周りの組織(後部テノン嚢下)への注射を行うこともあります。

感染性ぶどう膜炎の場合、感染源がわかる場合はそれに対する治療(抗菌薬、抗ウィルス薬など)を並行して行います。

薬物療法

ぶどう膜炎の薬物治療には、点眼薬による局所治療と、点滴や飲み薬による全身治療があります。ほぼ全ての例でステロイドの点眼薬を使用します。炎症により虹彩が水晶体にくっついてしまう虹彩後癒着を防止するために、散瞳薬の点眼を行うことがあります。

眼の奥の炎症が強い場合は、ステロイド薬や免疫抑制薬・抗TNF-α抗体製剤の全身投与が行われます。長期間の投与が必要であることが多く、急にやめたりすると発作が再発することが多いです。ぶどう膜炎の経過、原因となった全身の病気の状態や副作用の程度などを観察しながら、投与量や期間を慎重に決めて治療を行います。

ベーチェット病によるぶどう膜炎には、痛風の薬であるコルヒチンや、慢性関節リウマチの薬として開発された抗TNF-α抗体製剤(インフリキシマブ)を用います。2016年には全ての非感染性ぶどう膜炎に対し、別のタイプの抗TNF-α抗体製剤であるアダリムマブが承認され、治療の選択肢が広がっています。

レーザー療法

眼底の炎症が強い場合、レーザー治療(網膜光凝固)を行うことがあります。またぶどう膜炎に見られる続発緑内障の治療にもレーザー治療が用いられることがあります。

手術療法

ぶどう膜炎単体で手術が必要になることはそれほど多くありません。強い炎症が硝子体に及んだ場合や感染性ぶどう膜炎による急性網膜壊死などが起こった場合は、硝子体手術が必要となることがあります。

また白内障や緑内障、黄斑浮腫など他の眼疾患を併発した場合は、それに対する手術治療を行います。

ぶどう膜炎の再発を予防する方法

ぶどう膜炎の発作や再発は、予期しないときに突然起こってきます。一見症状が治まっているようにみえても、からだの中では炎症を起こしやすくなっていたり、免疫システムに異常が起こっていることがあります。血液検査などでそれが確かめられれば、発作・再発の予防的な治療ができます。症状がない時でも定期受診を欠かさないようにすることが大切です。

ベーチェット病のぶどう膜炎の場合は、発作にはある程度の周期性が認められます。ふだんから生活リズムを崩さず体調維持を心掛けるようにしましょう。また、何らかの症状を感じたら、すぐに眼科を受診しましょう。

ぶどう膜炎には白内障や緑内障、網膜剥離などの合併症が高い頻度で起こります。合併症によって視力が低下してしまうこともあるので、他の疾病と同様に早く見つけて早く治療することが大切です。

ぶどう膜炎の治療費用

ぶどう膜炎の治療費用は、原因となる病気によっても異なります。いずれの病気も治療に長い期間が必要であり、治療費が高額になることもあります。

ベーチェット病やサルコイドーシスなど、医療費の助成がある病気もありますので、治療費があまりに高額になった場合は高額療養費制度によって月々の上限額が決まります。

所得によっても上限額は異なりますので、詳しくはお住まいの自治体にお問い合わせください。

まとめ

以上、ぶどう膜炎について今わかっていること、ぶどう膜炎の原因となる病気とその治療法などについて簡単にまとめました。眼の不調でお困りの方は、ぶどう膜炎のような重大な病気が隠れている可能性がありますので、眼科を受診しましょう。

先進会眼科では目に関する全ての疾患を診ています。ぶどう膜炎、合併症を併発した場合でも薬剤による治療や手術による治療など多くの選択肢を患者様とよく相談しながら決めていきます。

気になることがありましたらご相談ください。

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岡 義隆
執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長

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