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円錐角膜はコンタクトで治療できる?原因や症状、治療方法を解説

円錐角膜の原因・治療方法の解説

円錐角膜という病気をご存知でしょうか。円錐角膜は誰しもが発症する病気ではないので、通常の生活では聞きなれない病名で不安に感じるかもしれません。発症頻度は数千人から数万人に1人とされていますが、眼科で日常的に検査を行う中ではそれほどめずらしい病気ともいえません。

この記事では円錐角膜の原因や、治療法について詳しくご紹介します。

円錐角膜とは

円錐角膜は目の角膜の部分が円錐状に突出し、視力障害が起きる疾患です。

角膜とは黒目の表面の透明な膜のことをいいます。角膜は通常は薄くなったり突出したりすることはなく、球体であるとお考えください。

しかし円錐角膜になると、徐々に角膜自体が薄くなり中央下部分が飛び出すように前方へ突出する変化が起きます。近視化や不正乱視が発生することが原因で物が見えにくいといった症状を自覚します。

ここからは円錐角膜の原因や症状について詳しく解説します。

円錐角膜の原因

円錐角膜のはっきりとした原因は現在の医療では解明されていません。

アトピー性皮膚炎を伴う場合や、目をこすることが原因の可能性も考えられていますが、これらについても詳しくは解明されていないのが現状です。

また、遺伝性の疾患の可能性も探られていますが、遺伝に関係なく発症していることも多くあります。

円錐角膜の傾向と特徴は以下のとおりです。

  • 発症時期は主に思春期が多く、病状がある程度まで進行したのちに止まる傾向が多い
  • ほとんどが両眼性で発症するが、片方のみの場合もある
  • 女性より男性の発症率の方が高い

これらの傾向と特徴は、すべての例に当てはまるわけではありません。

円錐角膜の症状

円錐角膜の症状は病気の進行の初期段階と中期以降で異なります。

初期の段階では眼科医が顕微鏡で見るだけでは診断できないので、角膜形状解析検査が有効です。近視や乱視の進行が気になる場合はご相談ください

自覚症状について以下で詳しく解説しますので、参考にしてみてください。

初期

円錐角膜の初期に自覚する症状は視力低下や羞明(まぶしく感じること)です。

円錐角膜の病気の進行は比較的ゆっくりで、10~20年ほどかけて徐々に進行する場合が多いです。急激に数年で進行する場合もまれにありますが、初期段階で自覚する可能性のある症状は下記のとおりです。

  • 見えにくい、視力がどんどん悪くなる
  • 太陽や蛍光灯の光がまぶしい
  • ゆがんで見える
  • 物が二重に見える

視力の低下が進むことや、乱視の度数がきついことはどの患者にも起こることです。メガネやコンタクトレンズの度数が合わなくなり、眼科を受診して円錐角膜が発見されることが多いでしょう。

中期以降

円錐角膜の症状が進行し、中期以降になると角膜の菲薄(ひはく/薄くなること)化が進みます。すると、角膜が濁ってしまい著しい視力低下を起こすことがあります。

これは突出の激しい角膜の一部分が破裂し、眼内の水が角膜に入り込み水腫を起こすことが原因です。このときの症状には、急激な視力低下と強いゆがみが挙げられます。

角膜が混濁を起こし回復が不能となってしまった場合、メガネやコンタクトレンズでの視力保持が困難になります。ここまで病状が進行したときには角膜移植での治療も選択肢になるでしょう。

コンタクトレンズでの治療方法

円錐角膜には、病気を完全に治すための治療法がありません。しかし、病状に合わせてコンタクトレンズを使用する対処療法によって、健康な視力を保って何年も生活することができます。

円錐角膜の初期にはコンタクトレンズによる対処治療が一般的です。コンタクトレンズによる治療は病状を回復させることや進行を止めることが目的ではなく、健康な視力を保持することです。

ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズでの治療についてそれぞれご紹介します。

ソフトコンタクトレンズでの視力矯正

ソフトコンタクトレンズによる視力矯正は円錐角膜の初期の視力矯正に適しています。

円錐角膜で起こる視力低下は近視化や乱視の増加が原因です。それを矯正するため、眼科で視力検査や円錐角膜の検査を行い、乱視用のソフトコンタクトレンズを処方してもらいます。

ソフトコンタクトレンズでの乱視矯正力は、ハードコンタクトレンズに比べると弱いです。そのため、ソフトコンタクトレンズでの治療が選択されている場合は病状が初期、または疑い段階であるといえるでしょう。

ハードコンタクトレンズでの視力矯正

ソフトコンタクトレンズでの乱視矯正が困難な場合は、ハードコンタクトレンズでの治療が選択されます。

ハードコンタクトレンズは硬い素材でできており、円錐角膜によって発生する不正乱視の矯正が期待できます。また、円錐角膜の患者専用のハードコンタクトレンズもあり、病状によってはそちらを選択する必要があります。

円錐角膜用のハードコンタクトレンズの処方には時間と技術が必要なので、処方が可能か事前に眼科に問い合わせるのがおすすめです。

ハードコンタクトレンズのフィッティング方法

円錐角膜で発生する乱視は不正乱視といい、通常の乱視とは異なります。

それぞれの目の状態に合わせてコンタクトレンズを処方するための手順は以下のとおりです。

  1. 角膜の形状解析検査、視力検査など
  2. トライアルレンズでの検査、フィッティングの診察
  3. 検査結果をもとにレンズを注文
  4. 注文したレンズが届いたら、それを実際に使用して検査、フィッティングの診察
  5. 微調整のための検査の追加や、再注文となる場合も
  6. すべてよければ終了
  7. 定期的に検診が必要

このように1日で終了するわけではなく、検査や診察にも時間を要するので注意が必要です。

その他の治療方法

重ね重ねになりますが、コンタクトレンズでの治療は病状の進行を止めたり、改善したりすることができない対処療法です。円錐角膜と診断ができたら、対処的なコンタクトレンズだけではなく、進行を止める治療を検討しましょう。保険適用外の治療にはなりますが、以下の治療があります。

  • 角膜内リング
  • 角膜クロスリンキング

症状が高度になった上でコンタクトレンズの着用も効果が期待できない場合には角膜移植も考えられますが、ここからは上記の2つについて詳しくご紹介します。

角膜内リング

角膜内リングとは、角膜の中にリング状の骨組みを挿入して角膜の形状を回復させることが期待される方法のことです。

円錐角膜によって生じた角膜突出を改善し、不正乱視を軽減します。角膜内リングを挿入するには手術が必要ですが、片目15分程度で終了します。

注意すべきこととしては下記の通りです。

  • 乱視や近視を減らすことが期待できても裸眼で生活できるような視力回復手術とは異なること
  • 術後視力が安定するまで約1か月かかること
  • 夜間光が滲んで見えること、見え方の質の低下、感染症、眼圧上昇、などがあること
  • リングを角膜内に挿入するために切開したことにより乱視が出現する可能性があること、など。

角膜に個人差があるため、角膜内リングの効果にも個人差があります。

角膜クロスリンキング

角膜クロスリンキングとは、角膜内にリボフラビンという薬剤を浸透させ、紫外線を照射し角膜のコラーゲン線維の結びつきを強化することで円錐角膜の病状の進行を止めることが期待できる治療法のことです。

この治療法が適用されるには条件があります。

  1. 現在病状が進行している円錐角膜の方
  2. 角膜の厚みが一定以上ある方
  3. 角膜に混濁がない方

この治療法では病状の進行を止めることが可能ですが、円錐角膜が治るわけではないので、その後の視力矯正は必要です。

角膜内リングに似ている点もありますが、術後に注意すべきことは下記の通りです。

  • 手術後1週間ほどの異物感、しみる感じ、痛み、ぼやける、見えにくい
  • 視力が安定するまでには1ヵ月程度かかること
  • 角膜の傷の回復により改善するケースが多いが、光が少しにじんで見えたり、まぶしかったりすることがある
  • 見え方が変わることも考えられ、術後1ヵ月ぐらいは近視化、その後に少し遠視化することが予想される
  • 確率は高くないものの、手術である以上、傷口から感染症を起こす可能性がゼロではないこと
  • 乱視が出現する、手術前に比べて矯正視力が低下する可能性があること、など。

アトピーやアレルギー体質などで目を頻繁にこする癖のある方は、角膜クロスリンキングを施行しても円錐角膜が進行することがあり、注意が必要です。

進行予防効果は期待できますが、中には再進行や無効例の報告があります。

円錐角膜治療の保険適用範囲

円錐角膜の治療にかかる費用は保険が適用される場合とそうでない場合があります。

コンタクトレンズによる対処療法は保険適用の治療です。コンタクトレンズ代金は通常通り発生しますが、検査や診察については保険が適用されます。

しかし、角膜内リングと角膜クロスリンキングについては今現在の日本では自費診療となっています。

そして、角膜移植については国内ドナーであれば保険適用、海外ドナーなら保険適用外となりますが、医療機関によって採用している方法が一方だけであることもあり、また、どちらも特徴が異なりますので、受ける際に医療機関にて詳しい説明を受けましょう。先進会眼科でも相談を受けておりますので、医師にご相談ください。

また、角膜移植後は、多少の乱視、拒絶反応、眼圧上昇や緑内障、眼底疾患、感染症、角膜潰瘍、角膜上皮欠損などが注意すべき点です。注意点についても、もし角膜移植を受ける場合は、詳しい説明を受けて不安をなくし納得して手術を申し込みましょう。

まとめ

円錐角膜の治療に対応できる眼科は多くなく、受診の前に眼科の特徴について詳しく調べることをおすすめします。

円錐角膜と診断を受けたり疑いがあるといわれたりしたときは、円錐角膜の治療に積極的な眼科を調べて受診してみましょう。そうすることで病気の進行が進む前に治療の選択肢を増やすことができます。

先進会では円錐角膜の治療法である角膜内リングと角膜クロスリンキング、角膜移植にも対応しています。患者様のことを考え、角膜形状解析検査の最新機器を使用し、できるだけの早期発見と適切な治療を選択できる機器と技術を整えております。

円錐角膜についてはYouTubeでも詳しく説明しています。ご確認ください(こちらより)

治療をお考えの方は、お早めの受診をご検討ください。

円錐角膜治療

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執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長

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