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医療者に選ばれる眼科医療

先進会眼科コラム

円錐角膜

円錐角膜をコンタクトで矯正する方法|症状が進行した場合の治療法も紹介

円錐角膜をコンタクトで矯正する方法|症状が進行した場合の治療法も紹介

「円錐角膜と言われて治療を受けることになりコンタクトレンズを勧められたけど、円錐角膜の治療でコンタクトは有効なのかの説明がなかった」というお悩みをお持ちの方が増えています。

今回は、コンタクトレンズを含めた円錐角膜の新しい治療法を解説いたします。また症状の段階で治療方法が変わるのか、コンタクトはソフトでもハードでも良いのかなど、円錐角膜の治療にまつわる疑問点にお答えいたします。

円錐角膜とは

円錐角膜とは、黒目の上にある角膜の中央部分が薄くなり、角膜が前の方に飛び出る生まれつきの病気です。

角膜は、5層構造(角膜上皮細胞・ボーマン膜・角膜実質・デスメ膜・角膜内皮細胞)の透明な膜です。正常な角膜の厚さはおよそ0.5ミリ程度です。眼の中にあるコラーゲンを溶かす酵素(コラゲナーゼ)が、何らかの原因で角膜の繊維(コラーゲン)を溶かしてしまうことで、角膜が薄くなります。薄くなった角膜が中からの圧力に負けて前方へ出っ張ることで、角膜の形が正しいアーチ型から歪んでしまい、視力低下などの症状が現れます。

思春期に発症することが多く、症状は10年以上かけてゆっくりと進行していきます。30歳を過ぎる頃から進行が止まることが多いといわれていますが、これには個人差があり、40歳前後まで症状が進行することもよくあります。 日本での発病率は、約1万人に1人程度です。男女比はおよそ3:1と男性に多い病気です。

円錐角膜については下記のページもご覧ください。

先進会眼科|円錐角膜治療

円錐角膜の原因

円錐角膜の原因はよくわかっていません。家族内で発症することもありますが、遺伝性であるケースは約6%程度といわれています。 特定の結合組織疾患(エーラス-ダンロス症候群,マルファン症候群,骨形成不全症など)やダウン症候群、視覚異常を伴う先天性疾患(レーベル遺伝性視神経症,未熟児網膜症 ,無虹彩症など)、閉塞性睡眠時無呼吸症候群などとの合併が知られています。思春期以降の発症が多いことから、性ホルモンと関係があるという説も有力です。

円錐角膜と関係が深いのが、アトピー性皮膚炎を含むアトピー性疾患です。アトピー性皮膚炎の患者さんの0.5%程度に円錐角膜が見られます。一般の人と比べ10倍以上高い発症率です。目をよくこするなどの物理的な刺激も、円錐角膜の原因となるとされています。

円錐角膜の症状

円錐角膜の主な症状は、乱視です。角膜がゆがむことで光が正しくない方向へ屈折し、乱視となります。その結果、視力が低下していったり、ものが歪んで見えたりします。症状は、10年以上かけてゆっくりと進行していきます。症状は両方の目に等しく出るというわけではなく、左右差があることも多いです。

円錐角膜による乱視は、角膜が歪んだ円錐形となるために光の屈折が大きく乱れることによって起こる不正乱視であり、眼鏡では完全に矯正することができません。中等症くらいまでは特殊なハードコンタクトレンズでの視力矯正が可能ですが、重度になると、ハードコンタクトレンズを使っても視力の矯正が難しくなります。

初期

「最近太陽の光や照明の光がまぶしく感じる」「見え方がどんどん悪くなっている」というのが円錐角膜の初期の代表的な症状です。「物が二重に見える」と訴える方もおられます。いずれも一般的な視力低下の症状ですので、通常の屈折異常(近視・乱視・遠視)と円錐角膜の症状の違いを自覚症状だけでみるのは難しいです。

中期以降

病気が進行すると、視力がさらに落ちるとともに、眼鏡やコンタクトレンズで視力を矯正することが難しくなります。角膜の内側に少しずつ裂け目ができて傷あと(瘢痕:はんこん)が残り、角膜から入る光がさらに複雑に曲がってしまうからです。

病気がさらに進み角膜の突出が強くなると、急性水腫という合併症を引き起こすこともあります。急性水腫とは、角膜のデスメ膜が破れ、中に水が溜まることで、角膜が突然白く濁る状態です。症状は、急激な視力低下です。

また、角膜の中央部分が薄くなっていくことで、角膜拡張症(ケラトエクタジア)を合併することがあります。レーシック後などにもまれに見られるものですが、角膜が薄くなりすぎて眼圧に耐えられなくなることで変形し、角膜の後面が前に突出して乱視や強度近視となります。

円錐角膜の治療方法

円錐角膜の治療は、病気の進行の程度によって異なります。以前は眼鏡やコンタクトレンズによる視力矯正や角膜移植くらいしか治療法がありませんでしたが、近年、角膜リングや角膜クロスリンキングといった新しい治療法が開発され、病状に合わせて治療法を選択できるようになってきています。

初期の円錐角膜の主な治療は、眼鏡やソフトコンタクトレンズを用いた視力矯正です。中等症までの円錐角膜は専用のハードコンタクトレンズで視力を矯正します。これらの視力矯正はあくまでも症状の改善を目指したものであり、円錐角膜そのものを治すものではありません。

比較的初期の段階で円錐角膜の進行が見られる場合は、角膜クロスリンキングを行うことがあります。これは特殊な方法で角膜のコラーゲンを強化し、角膜がこれ以上突出するのを防ぎます。

中等症以上の場合は、角膜の形をプラスチックのリングで矯正する角膜リングが検討されます。

ソフトコンタクトレンズでの視力矯正

初期の段階では、ソフトコンタクトレンズで視力の矯正を行います。症状が軽い場合は、通常の近視性乱視の矯正と同じレンズを用いることができます。あくまでも視力の矯正のために用いるもので、円錐角膜そのものを改善させることはできません。

ハードコンタクトレンズでの視力矯正

中等症以上の円錐角膜の場合は、専用のハードコンタクトレンズを装用します。角膜の突出を抑え、視力を向上させることを目的としており、進行を抑えることがある程度期待できます。ハードコンタクトレンズ装用により角膜に傷がつき痛みが生じてしまう場合には、ソフトコンタクトレンズの上にハードコンタクトレンズを乗せる方法(piggyback法)もあります。

角膜内リング(ICRS:Intrastromal Corneal Ring Segments)

角膜内リングは、2つのリングを角膜内に挿入して角膜の突出を抑えることで、歪んでしまった角膜の形を矯正する治療法です。もともとは軽度の近視を矯正するための器具でしたが、その技術を応用し、近年では円錐角膜の治療で効果が期待されています。

ICRS挿入後は乱視が軽くなり、ソフトコンタクトレンズや眼鏡での視力の矯正が可能になります。場合によっては裸眼視力が改善することがあります。また、角膜の形が左右対称に近くなるので、コンタクトレンズ装用時の不快感が軽くなることもあります。術前はコンタクトレンズが使えなかった方(コンタクトレンズ不耐症)の方でも、コンタクトレンズが使えるようになることがあります。

先進会眼科では角膜切開の際にフェムトセカンドレーザーを使用することにより、精密な手術を行なっています。

注意すべきこととしては下記の通りです。

  • 乱視や近視を減らすことが期待できても裸眼で生活できるようにはならないこと
  • 術後視力が安定するまで約1か月かかること
  • 夜間光が滲んで見えること、見え方の質の低下、感染症、眼圧上昇
  • リングを角膜内に挿入するために切開したことにより乱視が出現する可能性があること、など。

挿入したリングで矯正不足や痛みがある場合はリングの除去や交換をすることもあり、眼を擦ることでリングの位置が移動する合併症が起こる可能性もあります。

角膜に個人差があるため、角膜内リングの効果にも個人差があります。

また、眼の手術全般に言えることですが、失明につながる可能性はゼロとは言い切れません。

角膜クロスリンキング(角膜CXL:Crosslinking)

円錐角膜の進行予防を目的とする治療法です。角膜にビタミンB2(リボフラビン)が配合された薬剤を点眼し、浸透させながら長波長紫外線(365㎚)を30分間程度照射します。これにより、角膜のコラーゲン線維の強度を上げ、円錐角膜の進行を予防することが期待できると考えられています。ただし、進行は予防できるものの、視力低下や見え方のゆがみといった症状の改善は難しいことが多いです。

角膜クロスリンキングは、日本では保険適応ではありませんが、ヨーロッパ・米国では円錐角膜の治療法として使用されています。

角膜クロスリンキング治療を行うためには、角膜の厚みがある程度保たれている必要があります。したがって、円錐角膜が進行して角膜がすでに薄くなってしまったケースや、角膜拡張症になっているケースでは適応になりません。

角膜内リングに似ている点もありますが、術後に注意すべきことは下記の通りです。

  • 手術後1週間ほどの異物感、しみる感じ、痛み、ぼやける、見えにくい
  • 視力が安定するまでには1ヵ月程度かかること
  • 角膜の傷の回復により改善するケースが多いが、光が少しにじんで見えたり、まぶしかったりすることがある
  • 見え方が変わることも考えられ、術後1ヵ月ぐらいは近視化、その後に少し遠視化することが予想される
  • 確率は高くないものの、手術である以上、傷口から感染症を起こす可能性がゼロではないこと
  • 乱視が出現する、手術前に比べて矯正視力が低下する可能性があること、角膜内皮細胞の障害、角膜混濁などの可能性。

アトピーやアレルギー体質などで目を頻繁にこする癖のある方は、角膜クロスリンキングを施行しても円錐角膜が進行することがあり、注意が必要です。

進行予防効果は期待できますが、中には再進行や無効例の報告があります。

また、眼の手術全般に言えることですが、失明につながる可能性はゼロとは言い切れません。

円錐角膜治療の費用相場

先進会眼科における円錐角膜治療の費用は以下の通りとなっております。

  • 角膜クロスリンキング
    片眼:165,000円(税込) 両眼:330,000円(税込)
  • 角膜内リング
    片眼:539,000円(税込) 両眼:1,078,000円(税込)
    角膜内リングは発注時に片眼につき前金5万円をお預かりします。発注後のキャンセルはできません。
  • フェムトレーザー角膜移植
    片眼:1,100,000円(税込) 両眼:2,200,000円(税込)

いずれの治療も、健康保険適応外(自費診療)となります。手術後の検診と点眼薬は3か月間無料です。

ちなみに、フェムトレーザー角膜移植はレーザーを用いた角膜移植のことで、国内ドナーであれば保険適用、海外ドナーなら保険適用外となります。

医療機関によっては採用している方法が一方だけであることもあり、また、どちらも特徴が異なりますので、受ける際は医師に詳しい説明を受けましょう。

また、角膜移植後は、多少の乱視、拒絶反応、眼圧上昇や緑内障、眼底疾患(眼内出血・眼底出血など)、感染症、角膜潰瘍、角膜上皮欠損、耐性菌による疾患、移植片不全、免疫抑制剤の副作用、抜糸後の癒着が不十分なこと、眼球の打撲等による創口が開くこと等の可能性があり、よく知られる注意点です。詳しい注意点についても、もし角膜移植を受ける場合は、信頼できる医師から詳しい説明を受けましょう。

また、眼の手術全般に言えることですが、失明につながる可能性はゼロとは言い切れません。

円錐角膜や費用については下記のページもご覧ください。

先進会眼科|円錐角膜治療

まとめ

以上、円錐角膜とは何か、円錐角膜の原因と症状、そしてコンタクトレンズを含めた円錐角膜の治療と費用の相場について簡単に解説しました。

先進会眼科では、コンタクトレンズの処方はもちろんのこと、角膜クロスリンキングや角膜内リングなど、新しい治療についても経験と実績を有しています。また、治療に必要となる正確な診断技術をもって円錐角膜でお困りの方に向き合っています。ぜひ一度当院へご相談ください。

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岡 義隆
執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長

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