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弱視にレーシック手術は有効?弱視の種類別に治療法を紹介

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弱視の治療法紹介

弱視は、何らかの原因で視力の発達に障害がみられ、低視力になっている状態です。幼児期に早い段階で治療を開始することが重要な弱視は、レーシック手術で視力回復できるのでしょうか。

今回はレーシック手術とはどのような治療法なのかを解説し、レーシック手術での弱視の適用の有無と併せて、弱視の種類と治療法を解説します。お子さんの弱視の治療を検討している方は、是非参考にしてください。

レーシック手術とは

レーシックとは、角膜をレーザーで調整し、角膜のカーブを変えることで近視や遠視、乱視などの屈折異常を矯正する手術です。手術時間は両眼合わせて10分程度で、手術中の痛みも少なく日帰りで行えるのが特徴です。

現在の眼科手術においては屈折矯正手術としてポピュラーで眼鏡やコンタクトレンズのわずらわしさや異物感、眼の乾燥などの悩まされている人にはメリットのある手術です。

一方で、強度近視の人や、角膜に異常がある人などはレーシック手術を受けることができません。またレーシック手術を検討する場合には、リスクや合併症の可能性も考慮しておく必要があります。

弱視はレーシック手術での矯正視力以上に回復しない

弱視はレーシック手術で治療することはできません。

医学的に、弱視とは「視力の発達が障害されたことで起きる低視力」を指します。視力が発達していく時期に、何らかの原因で正常な視力の成長が止まってしまうと、眼鏡をかけてもよく見えません。この弱視は、10歳頃を越えると治療に反応しにくくなってしまうため、大人になってからの治療では十分な効果が得られないでしょう。そのため、早期治療が重要になります。

レーシック手術は角膜を削ることで屈折異常を矯正するものであるため、視力の発達が障害されたことによるものに対しての治療はできません。そのためレーシック手術をしても、眼鏡やコンタクトレンズでの最高矯正視力以上の回復は見込めないでしょう。

弱視の種類

弱視には、「屈折異常弱視」「斜視弱視」「不同視弱視」「形態覚遮断弱視」の4つの種類があります。それぞれの特徴や症状を解説します。

屈折異常弱視

屈折異常弱視は、近視・遠視・乱視が両眼とも強いことで起こる視力障害です。屈折異常弱視のうち、一番多いのは遠視で、対象物の距離に関わらずピントが合わないため、眼鏡をかけないと対象物をはっきりと視認することができません。近視では、遠くは見えにくく感じますが近くの対象物へはピントが合うため、極端な近視でなければ弱視にはなりにくいことが分かっています。

眼を細めて見る、ものを見るときに近づくなどの症状が出てはじめて気づく場合があり、症状が軽い場合であれば3歳児検診や就学時検診での視力検査をするまで気が付かないこともあります。

検査では、点眼で両眼ともに強い屈折異常があるかどうかを調べます。乳幼児の場合の視力は参考程度にしかならず、経過を重視して観察していきます。

斜視弱視

斜視は、右眼と左眼それぞれの視線が違う場所に向かってしまう状態です。斜視弱視とは、斜視によって片眼のみに起こる視力障害のことです。片側の眼に起こる弱視のため、もう一方の斜視のない眼に関しては、視力に異常はありません。斜視がある方の眼は網膜の中心部分で対象物を見ていないため、視力がうまく発達しない傾向にあります。

斜視は眼の位置によって、内斜視、外斜視、上斜視、下斜視に分けられ、眼の筋肉や神経などの異常や、遠視、両眼視の異常、視力不良などが原因で起こります。見た目には分からない程度の軽度であれば、周囲からは斜視であると分かりません。

検査では、視力検査であれば眼鏡をかけていても片眼がよく見えないという訴えが見られます。小児では点眼を行い、屈折異常を検査します。

不同視弱視

不同視弱視は、近視・遠視・乱視の左右差が激しいことで起こる片眼の視力障害です。片眼の視力は正常なため、日常生活で不自由に感じることが少なく、見た目にも不同視弱視とは分かりません。

不同視弱視の主な原因は近視・遠視・乱視などの屈折異常で、遠視で起こることが多いです。しかし、両眼の視力の差が大きくなれば、近視・遠視・乱視のいずれにおいても不同視弱視を発症することがあります。遠視の場合、近くでのピントがうまく合わないため、眼鏡をかけなければ対象物をはっきりとした像で見ることができません。

片眼の視力は正常のため、見た目の異常はなく周りからも分かりません。検査では、片眼の屈折異常を点眼によって調べます。

形態覚遮断弱視

形態覚遮断弱視は、乳幼児期に視覚の1つである「形態覚」が遮断されることで、非可逆的に視力低下が起こる状態です。

形態覚遮断弱視の原因は、先天性白内障、眼窩腫瘍、眼瞼腫瘍、角膜混濁、眼帯などで、原因としては片方の眼をきちんと使わない期間があることが挙げられます。また、幼児期に高度な眼瞼下垂(瞼が下がった状態)で、網膜に十分な光が届かないことも原因です。形態覚遮断弱視の場合、眼鏡をかけても視力を矯正することはできません。

検査では、形態覚遮断の原因となる疾患の有無を調べます。また眼底検査と呼ばれる眼球の底の部分に異常がないかを調べる検査も行います。

【種類別】弱視の治療法

弱視は10歳までの間に早期発見し、治療を開始することが大切です。ここでは上記で説明した弱視の種類ごとに治療法を解説します。

屈折異常弱視の治療法

屈折異常弱視の治療は、基本的に眼鏡の着用になります。まず、小児では調節麻痺薬を点眼し、どの程度の屈折異常がみられるかを検査します。その結果をもとに、遠視や乱視など、眼の状態に合わせてつくった眼鏡をかけることが大切です。

早期に治療を開始することで視力の発達も早まりますが、眼鏡をはずせば見えにくい状態のままであるため、根本的な回復は難しいでしょう。また、視力の発達に左右差がみられる場合、追加の治療を行います。

斜視弱視の治療法

遠視や乱視がある場合は、眼鏡を装着します。斜視弱視で、かつ固視異常がある場合、まずは固視矯正のために視力が良い方の眼を隠して視力の悪い方の眼の能力を上げる訓練を行います(健眼遮閉)。固視異常とは、鮮明に見えるために視覚空間内の目標に視線を固定する動作の異常です。

また、必要に応じて近視抑制のための治療薬であるアトロピンの点眼や斜視手術を行います。

不同視弱視の治療法

不同視弱視では、まずは眼鏡を装着して屈折異常を矯正します。弱視による視力の改善の効果が見られない場合は、健眼遮閉を行い、弱視が起こっている方の視力を上げる訓練を行うことが多いです。また、近視抑制の治療薬であるアトロピンを点眼する治療法を行うことがあります。

治療を続け、視力の左右差が少なくなり視力が安定すれば、健眼遮断を中止し両方の眼を使って日常生活に慣らしていきます。早期治療により視力の発達が早まりますが、眼鏡をはずしてしまえば片眼がうまく見えないという状態は治りません。日常的に両眼を使うためには、眼鏡の装着が必要になります。

形態覚遮断弱視の治療法

形態覚遮断弱視はまずは、原因をできるだけ取り除くことが大切です。先天性白内障では水晶体の濁りの程度に応じて、水晶体を取り除く手術が行われます。手術後は眼鏡などを使って屈折矯正を行いながら、健眼遮閉などの弱視治療を進めます。

まとめ

弱視とは、何らかの原因があって視力の発達が障害され、低視力になっている状態のことで、幼児期に早い段階で治療を開始することが大切です。

弱視はレーシック手術では眼鏡やコンタクトレンズでの矯正以上の効果はなく、レーシック手術での最高視力以上の視力回復はできません。例えば最高矯正視力が0.7であり、そのほかの所見で手術の適応となれば、その0.7の最高視力を目指して視力矯正手術をすることになります。

弱視の種類と治療法を踏まえて早い段階で眼科を受診し治療の開始を検討しましょう。

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執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長