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糖尿病網膜症はまず血糖コントロールから

糖尿病網膜症は、糖尿病の三大合併症(網膜症・腎症・神経障害)の1つで、成人の失明原因において緑内障に次いで二位となっています。(*公益財団法人 日本眼科医会, 2020年)網膜は細かい血管が集まっていますので、糖尿病による血管障害によってダメージを受けやすく、比較的早期から糖尿病網膜症は進行します。 

糖尿病の治療や糖尿病網膜症の治療においては、早期発見・早期治療が大切ですので、定期的な糖尿病のチェックを行い、糖尿病と診断された場合にはしっかりと眼科を受診することが重要です。 

今回は、糖尿病網膜症について、また、糖尿病網膜症を進行させないためにはどのように血糖コントロールを行うのが良いか、までを解説してます。予備軍もたくさんいることを日々の診療で実感しております。是非、これを機に自分事として捉えていただければと思います。

糖尿病網膜症の症状

糖尿病網膜症は、糖尿病による血管障害によって起こる網膜の病気です。初期には自覚症状がなく、進行すると黒い蚊やごみのような物体が見える飛蚊症という症状や、硝子体出血が起こって、視力が突然低下したり、視野が狭くなったりする症状が現れます。また、進行すると失明に至るケースもあります。 

糖尿網膜症は進行の度合いにより、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の三段階に分けられます。 

▼単純網膜症・・・・・眼球内の小さな出血や一部の血管の閉塞が認められる状態

▼増殖前網膜症・・・多くの血管が閉塞して酸素不足に陥った状態

▼増殖網膜症・・・・・新たな血管が硝子体等に伸び始める段階の状態

血糖コントロールとは?

血液中の糖分の濃度を血糖値と言いますが、その血糖値を適切な範囲にコントロールすることが糖尿病網膜症の予防において重要です。血糖コントロールの指標としては、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)という検査値が用いられます。

糖尿病網膜症が悪化しないようにするためには、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の値を指標として用いながら、食事療法、運動療法、投薬治療を行います。糖尿病網膜症発症の有意な危険因子として、糖尿病にかかって10年以上、ヘモグロビンA1c(HbA1c(NGSP):8.4%以上)が報告されています。かなり進行するまで自覚症状がない場合も多く、見え方だけで自己判断するのは非常に危険です。

糖尿病網膜症は、ある一定程度進行すると完全には元に戻らなくなります。基本は予防、もし予防段階を過ぎた場合には、早期に診断して経過を見ていくことが大切です。

血糖コントロールと糖尿病網膜症について

網膜は眼底に位置し、光を感知することで視力を司る器官です。その網膜に張り巡らされている細くて小さい血管が、糖尿病による高血糖が続くことによってダメージを受け、糖尿病網膜症が進行します。

糖尿病網膜症は、糖尿病を発症してからの罹病期間が大きく関係します。糖尿病の重症度が悪くなり罹病期間が長くなるほど、網膜症は発症しやすくなります。初期の段階で、良好な血糖コントロールを行えば、進行を最小限に食い止められます。

厳格な血糖コントロールが糖尿病網膜症の予防に有効

単純網膜症の初期であれば、血糖をコントロールするだけで進行を抑制できたり、出血が消失したりすることもあるので、なるべく早い段階で血糖コントロールを行うことが望ましいでしょう。

血糖コントロールは糖尿病網膜症の予防に有効であることは分かっており、コントロールをしっかり行わないと数年~10年程度で網膜症が進行します。中には失明一歩手前で見つかるケースもありますので、自覚症状が無くても、糖尿病と診断されたら、もしくは生活習慣病の予備軍であると言われたことがある方は、定期的な眼科受診が必要だと覚えておきましょう。

急激な血糖コントロールは悪

血糖コントロール自体は内科医の指導の下で行いますが、糖尿病と診断された場合には、内科受診に加えて眼科も同時に受診することが大切です。また、血糖値もただ下げれば良いというものではなく、急激に血糖を下げることで網膜症がかえって悪化することがあることが知られています。
HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の改善度は一カ月に0.5%~1%を超えないようにすることが必要です。まずは、糖尿病と診断されたら、症状が無くても必ず眼科も受診しましょう。

血糖コントロールと同時に、網膜症の重篤度と黄斑浮腫の有無等の検査と治療を並行していくことが大切で、網膜症が進行している人の血管管理には注意が必要です。急激な血糖コントロールは網膜症を悪化させる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

まとめ

糖尿病網膜症は気付かないうちに進行します。血糖コントロールを適切に行えば、軽症のうちに進行を止められます。         

「最近視力が低下してきたけど年齢のせいかな」等と放置していると、最悪の場合、失明の可能性もあります。「健康診断で眼科で検査するように」、「糖尿病内科のドクターから眼科で検査をするように」と言われたことはありませんか。そこから眼科がいらっしゃらないで放置される患者さんを一人でも減らしたいと考えています。先進会眼科東京先進会眼科大阪先進会眼科福岡のそれぞれの院で精密な眼底検査が可能です。また抗VEGF療法から低侵襲網膜硝子体手術まで対応しております。まず予防、定期的な血糖値のチェック、早めの眼科受診を。

出典・参考:日本糖尿病眼学会

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執筆:岡 義隆

日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長