目の健康をサポートするサプリメントの栄養素3選!おすすめの視力回復方法も紹介
「最近視力が落ちてきたのでサプリメントで視力を回復したい」というお声をよく耳にします。今回は、そもそもサプリメントとは何か、また目に良い栄養素とは何か、またサプリメントを摂取する際の注意点を簡単に解説いたします。さらに、具体的に視力回復に効果が期待できる方法も3つご紹介します。眼の健康を保つためにも、サプリメントを上手に利用してみて下さい。
サプリメントとは
実はサプリメントと言う言葉には、法律上も実際上も明確な定義がありません。厚生労働省によると、健康食品とは「健康の保持増進に資する食品全般」が、またサプリメントとは「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の製品」がそれぞれ該当するとされています。ただし、日本で流通しているサプリメントの中には錠剤やカプセルの他にグミなどのお菓子や飲料などさまざまな形態があります。
健康食品やサプリメントの中でも、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含み、その摂取により、特定の保健の目的が期待できる旨の表示(保健の用途の表示)をする食品を「特定保健用食品(トクホ)」、国の定めるルールに基づき、事業者が食品の安全性と機能性に関する科学的根拠などの必要な事項を、販売前に消費者庁長官に届け出たものが「機能性表示食品」です。トクホは国の審査が必要であり、より厳格な基準で選定されています。
目の健康をサポート!サプリメントで補う栄養素のおすすめ3選
ここでは数あるサプリメントのうち、目の健康に良いと言われているサプリメントの成分を3つご紹介します。
アントシアニン
アントシアニンは、ぶどうの皮やブルーベリーなどのベリー類、小豆や黒豆の皮などに含まれる、赤・青・紫の色素で強い抗酸化力をもつポリフェノールの一種です。強い抗酸化作用を持ち、植物を有害な紫外線から守る働きをしています。
アントシアニンは加齢に伴う老眼や白内障、加齢黄斑変性等の眼病や、視力低下の予防に効果があるとされています。また、アントシアニンには血流を促進することで眼の毛様体筋の緊張をほぐす効果があります。眼精疲労の症状の原因の一つは毛様体筋の緊張によるピント調節機能の低下とされており、アントシアニンの摂取による改善が期待できます。
アントシアニンを含むポリフェノールは、体内でつくることができません。食事やサプリメントなどで摂取する必要があります。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは天然の赤い色素で、サケやカニ、エビなどに多く含まれるカルチノイドで強力な抗酸化作用があると言われています。アスタキサンチンには眼精疲労に効果があると考えられています。
ルテイン
ルテインはカルテノイドと呼ばれる黄色色素の一種です。ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。身体の中では、眼の中の水晶体(レンズ部分)やその奥にある黄斑にもともと存在する成分であり、眼の酸化を防いで眼を守ります。
ルテインは、大規模調査でも有効性が認められた数少ないサプリメントの成分の一つです。米国で行われた大規模調査で、加齢黄斑変性症の進行予防にルテインや各種ビタミン、ミネラルが効果かあるという結果が出ました。これに基づき日本眼科学会から、日本人向けにルテイン、ゼアキサンチン、ビタミンC、ビタミンE,亜鉛、銅を配合したサプリメントの摂取が推奨されています。
ルテインは加齢や喫煙、紫外線を浴びることにより減少しますが、体内で作ることができず、食事から補う必要があります。しかし食事だけで充分な量を毎日摂取するのは大変なので、サプリメントで補充するのが効率的です。
サプリメントを摂取する際の注意点
サプリメントを摂取する際の注意点を2つに分けてまとめてみました。どんな製品でも用法・用量を守って使用するのは基本中の基本ですが、それ以外にも気をつけていただきたいのはもちろんですが、「適切な摂取量を守る」「薬との飲み合わせ」というのも極めて大切な点です。
適切な摂取量を守る
サプリメントはあくまで「食品」のジャンルに入るものであり、たくさん飲めば効きが良くなると言うものではありません。例えばビタミンEは飲み過ぎることで出血性脳卒中の発症率が高くなるという報告があります。適切な摂取量を守って正しく使いましょう。
薬との飲み合わせを確認する
サプリメントの一部には、病院で処方される薬と相性が悪いものがあります。例えば、ビタミンCはてんかんなどの治療で用いるアセタゾラミドと併用すると、腎・尿路結石を起こすことがあります。持病で薬を飲んでいる方は、サプリメントを利用する前にかかりつけの医師に一度相談すると良いでしょう。また、実際に今飲んでいる薬との相性が知りたい場合には、処方された薬を受け取る際に薬剤師にご相談ください。
視力を回復させたい人におすすめの方法
視力を回復させたい方には、サプリメントとは別で視力回復方法もあります。ここでは「オルソケラトロジー」「ICL」「レーシック」の3つに分けて、それぞれの要点を簡単に解説します。
オルソケラトロジー
「オルソケラトロジー」とは使用を中止すると視力は元の状態に戻りますが、近視・乱視に対する視力回復治療の一つで、睡眠中に特殊形状のコンタクトレンズを挿入することで角膜の形状を矯正させます。手術を受けることなく日中の視力回復が期待できる治療です。使用を中止すると視力は元の状態に戻りますが、眼球が成長している小学生などでは視力の改善が期待できることもあります。
主な副作用や注意点としては一般的なコンタクトレンズと同様です。
不衛生に扱うと角膜炎・角膜上皮障害・角膜感染症・角膜内皮障害・巨大乳頭結膜炎といった合併症が起こるため、正しくレンズケアをすることが大切です。
他には、定期検診が必要なことや、継続しないと視力が戻ること、夜間に光がにじんでみえるハロー・グレア現象の可能性もあります。
当院では検査費用は保険適応、以降は自由診療となります。トライアル費として両眼9,800円、初期費用3ヶ月分が両眼42,000円(4ヶ月以降は6,800円/月)、別途ケア代が必要となります。
ICL
ICLとは、眼の中に小さなレンズを埋め込んで近視・遠視・乱視を矯正する治療法です。眼の表面にある角膜に非常に小さな切開創を作成し、そこから眼内レンズを挿入します。多くの場合は20分程度で終わる手術であり、翌日の検査が必要ですが入院の必要は基本的にありません。
レーシック手術のように角膜を変化させないので、もとに戻せるという特徴があります。基本的にレンズは交換の必要がなく、長期に渡って眼の中においておけるものです。ただし術後の見え方に不満がある場合や、将来眼の病気によって手術が必要となった場合など、必要な際には眼内にあるレンズを取り出すことも可能です。
また、強度近視の方はレーシック手術が不適応であったり、術後に近視が少し戻ることがありますが、ICLは強度近視の方でも近視がリバウンドすることが少ないといわれています。
また確率は高くないものの手術に一般的にみられる合併症や副作用として、ICL手術にも下記を伴う可能性があります。
結膜炎、急性角膜浮腫、持続性角膜浮腫、眼内炎、ハロー・グレア現象、前房出血、前房蓄膿、眼感染症、レンズ偏位、黄斑浮腫、瞳孔異常、瞳孔ブロック緑内障、重篤な眼炎症、虹彩炎、硝子体脱出、角膜移植。
稀ですが、炎症や角膜内皮減少、高眼圧、白内障などの合併症が起こった場合は追加の手術処置が必要になることがあります。手術である以上、リスクもゼロではなく、挿入したレンズが合わない可能性も理解しておきましょう。
ICLは自由診療となり、費用相場は約45.1~66万円、先進会眼科では45.1~52.8万円で行っております。
アフターケアなども料金に含んでおりますので、詳しくは下記のページもご参照くださいませ。
ICL(眼内コンタクトレンズ)とは│費用・他の手術との違いなど
レーシック
レーシックは、レーザーを角膜(網膜に像を結ぶために、光の屈折を行う組織)に照射し角膜のカーブを適切なものに直す手術です。中等度までの近視・遠視・乱視を改善することが出来ます。まず角膜にレーザーでフラップ(薄い蓋)を作ります。フラップをめくり、角膜にレーザーを照射してカーブを調整することで、光の曲がり具合を矯正させます。フラップを元に戻したら手術終了です。多くの場合20分程度で終わる手術であり、翌日の検査が必要ですが入院の必要は基本的にありません。
ICLに比べると費用を抑えて視力を回復することが可能ですが、眼の組織である角膜を直接削るため、やり直しが効かない、という特徴があります。
また、角膜が薄い、角膜の形状がいびつ、強度近視で矯正量が多い方などは不適合となる場合もあります。
合併症や副作用の観点では、近視が戻る・ケラトエクタジア(医原性の不正乱視)・感染症・一時的なドライアイ・一時的なハローグレア(光のぎらつき)・角膜混濁の可能性があること、手術である以上リスクがゼロと言い切れないこと、術後数週間は目元のメイクや激しい運動など制限されるものがあること、が挙げられます。
他には、白内障治療や眼圧測定・緑内障検査では、角膜の形状を考慮し、レーシックを受けていない人とは違った方法を用いる必要があるため、必ずレーシックの経験があることをその医療機関や医師に伝える必要があります。
レーシックは自由診療になり、先進会眼科では両眼19.8万円~38.5万円(税込み)で、アフターケアと術後3ヶ月間の検診の費用も含まれます。先進会眼科でのレーシックの費用について詳しく知りたい方は下記のページもご覧ください。
まとめ
以上、眼の健康をサポートするサプリメントを3つご紹介するとともに、サプリメント以外の視力回復方法についても簡単に解説いたしました。先進会眼科では、視力回復手術の経験と実績がある医師が、新しい検査・手術機器をご用意して皆様をお待ちしております。視力の回復にご興味のある方は、ぜひ一度先進会眼科までお気軽にお問い合わせください。
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日本眼科学会認定眼科専門医
日本白内障屈折矯正手術学会 理事
先進会眼科 理事長
略歴
聖マリア病院 眼科 外来医長
福岡大学筑紫病院 眼科
村上華林堂病院 眼科
福岡大学病院 救急救命センター
福岡大学病院 眼科
愛知医科大学卒業
福岡県立嘉穂高校卒業
医師資格番号
医師免許番号 381664
保険医登録番号 福医29357